日テレ 「イッテQ!」“祭りでっちあげ疑惑”否定も「誤解招く表現あった」 祭り企画は存続

[ 2018年11月8日 13:03 ]

日本テレビ社屋
Photo By スポニチ

 日本テレビが8日、同局の人気番組「世界の果てまでイッテQ!」(日曜後8・00)にでっち上げ疑惑が報じられた件について見解を発表した。番組がラオスの「橋祭り」のセットを設置したことなどは否定した上で、番組演出上「誤解を招く表現があった」とした。また、「今後の『祭り』企画については十分に確認の上、誤解を招く事が無いような形で放送致します」と説明しており、企画自体は存続する。

 同番組では、お笑いタレント宮川大輔(46)がラオスで「橋祭り」に参加した姿が5月20日に放送されたが、現地では「そんな祭りは存在しない」との疑問の声が上がっているときょう8日発売の週刊文春が報じている。

 「橋祭り」として番組で紹介されたのは全長25メートルの細い板を自転車で回転する玉をよけながら渡る催し。ただ、週刊文春によると、日本人駐在員や駐日ラオス大使館は「橋祭り」を「聞いたことがない」という。同誌はコーヒーフェスティバルの片隅で行われた自転車アクティビティーにすぎないとし、タイ人スタッフが日本の番組に頼まれてセットを作ったという話も掲載している。

 同局は「今回の企画は、現地からの提案を受けて成立したもので、番組サイドで企画したり、セットなどを設置した事実はなく、また、番組から参加者に賞金を渡した事実もございません」と報道を否定。「現地コーディネート会社からの提案では、水の上の一本橋を自転車で渡る催しは、東南アジアのテレビ局でも取り上げられるなど各地で人気となっている催しとの事で、番組サイドでも資料映像等を確認した上で、企画決定に至りました」と説明した。

 一方で「この催しについて、コーディネート会社から、ラオスでは村単位で開催されているという説明はあったものの、今回放送した会場での開催実績を十分に確認しないまま作業を進めてしまいました。結果、この会場で初めての開催であった『橋祭り』を、放送では毎年行われているかのような、誤解を招く表現となりました」とし、「この点については、番組として真摯に反省すべき点があったと考えております」と反省した。

 情報・制作局長の加藤幸二郎氏は「イッテQ!はロケの失敗や不成立に関しても、隠さず見せることで、番組をより楽しんでいただけるという姿勢で制作にのぞんでいます。番組としては今回、意図的に隠した事実はありませんが、開催実績について毎年今回の撮影場所で実施されているような、放送上、誤解を招く表現があったことに関しまして、ご批判を真摯に受け止めております。今後の『祭り』企画については十分に確認の上、誤解を招く事が無いような形で放送致します。これからも視聴者のみなさまにご支持いただける番組作りに邁進する所存です」とコメントしている。

続きを表示

2018年11月8日のニュース