藤井聡太、棋聖戦2次予選進出!今泉四段に雪辱の勝利「去年より一つ上に」

[ 2018年10月31日 17:29 ]

棋聖戦1次予選で今泉健司四段(左)に勝ち、2次予選進出を決めて感想戦を行う藤井聡太七段
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 将棋の最年少棋士、藤井聡太七段(16)が31日、大阪・関西将棋会館で棋聖戦1次予選の対局に臨み、村田顕弘六段(32)、今泉健司四段(45)に連勝して2次予選進出を決めた。棋聖戦初参加の昨年は1次予選決勝で敗退しただけに、「去年より一つ上に進むことができた。これからも1局でも多く指せるように頑張りたい」と笑顔を見せた。

 今泉とは6月のNHK杯で初対戦し、敗退。再戦で早速雪辱した形だ。銀冠に組んだ今泉に対し、藤井は穴熊。今泉以上の堅陣を敷き、今泉にとっては逆転勝ちの望めない形へ持ち込んだ。

 「これ以上やってもみじめ。内容的には完敗で、指す手がなかった」。年齢制限などで2度の棋士養成機関・奨励会退会を経て2014年、史上最年長の41歳でプロ入りした苦労人の闘志をへし折った。

 前日30日の王座戦5番勝負で斉藤慎太郎七段(25)が中村太一王座(30)に勝ち、3勝2敗で初タイトルを獲得した。斉藤は奈良市出身。棋界の8冠中、藤井と同じ関西に久保利明王将(43)、豊島将之2冠(28)の計4冠が集うことになり、タイトルホルダーと対局できる機会が増えそうだ。実際、叡王戦では24人の本戦トーナメントの初戦で対局が決まっている。「貴重な機会なので、全力を尽くして戦いたい」と意気込みを語った。藤井は今年度成績を26勝5敗、通算成績を97勝17敗とした。

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2018年10月31日のニュース