麻雀「Mリーグ」が熱い!選手の人柄が見えるプレーヤーズ解説にも注目

[ 2018年10月16日 10:30 ]

Mリーグ開幕戦前に取材に応じた(左から)園田賢、二階堂亜樹、佐々木寿人、多井隆晴、魚谷侑未、萩原聖人、小林剛
Photo By スポニチ

 10月1日に誕生した麻雀の新しいプロリーグ「Mリーグ」。7チーム21人のプロ雀士が連日、熱い戦いを繰り広げている。

 対局を放送するAbemaTVの関係者によると、麻雀チャンネルの他の番組に比べて、Mリーグの視聴者は1・5倍に増加。東京都港区の複合施設TABLOIDで行われるパブリックビューイングは10月、11月分が予約で満席になっているという。

 個人的に注目しているのが選手が持ち回りで担当する解説だ。Mリーグは1日に4チームが2試合を行い、試合を行わない3チームの中から1人がプレーヤーズ解説を行う。プロ雀士の対局は、競技中に会話をすることもなく、選手の人柄が見える機会が少ない。Mリーグでプロ雀士を初めて見る人にとっては、その雀士がどんな人なのかが見える場所になっているのではないかと思う。

 開幕戦を担当した渋谷ABEMASの多井隆晴(46)は「プロ野球中継をファンの方が長時間ずっと見ていられるように、見ていて飽きない番組を作りたい」と語っていた。その言葉どおり、赤ドラの多い手牌を「ロブスター」と表現するなど、随所に“多井節”をちりばめた明るい解説を行っていた。

 印象的だったのは5日を担当した渋谷ABEMASの白鳥翔(32)。麻雀をする人なら誰でも知っている「タンヤオ」という役を「2から8の数字だけを使った」などと説明。「週末なので」と普段見れない人も見ていることを意識した上で、終始、未経験者を念頭に解説を行っていた。

 同じAbemaTVで行われている別の麻雀番組では、白鳥は出場者の思考を読み解いた説明や、ハイレベルな技術論を語っており、Mリーグ用に新規ファンのための解説を用意していたことに驚かされた。

 開幕してから約2週間、関係者、出場選手の話を聞いていても、「麻雀をエンターテインメントとして認めさせたい」という思いが伝わってくる。これまでギャンブルとして遠ざけてきた人たちをどれだけファンとして取り込めるか。来年3月まで続く長いリーグ戦から目が離せない。(西向 智明)

続きを表示

2018年10月16日のニュース