家族に看取られ…菅井きんさん死去 「偲ぶ会」の予定はなし

[ 2018年8月23日 12:47 ]

菅井きんさん(2008年撮影)
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 テレビ時代劇「必殺仕事人」シリーズなどに出演し、名脇役として活躍した女優の菅井きん(すがい・きん、本名佐藤キミ子)さんが今月10日に心不全のため都内の自宅で亡くなった。23日、所属事務所が発表した。92歳だった。

 事務所によると、10日午後2時に、家族に看取られながら旅立った。通夜、密葬は近親者で執り行われ、「偲ぶ会」を催す予定はないという。

 菅井さんは、太平洋戦争中に文部省や東大で事務職員を経験し、その後劇団俳優座に入り舞台女優としてデビュー。戦後は「ゴジラ」や黒澤明監督の「生きる」「張り込み」など数々の映画に出演した。1970年代に必殺」シリーズで、主演の故藤田まことさん演じる婿養子の中村主水をいじめる姑・せん役が大当たり。「むこどの!」と、主水を呼びつけるシーンは、ドラマの名物となり、シリーズに欠かせないキャストとなった。

 84年の映画「お葬式」に出演するなど、精力的に活動。08年には映画「ぼくのおばあちゃん」で82歳にして初主演を果たし、世界最高齢の主演女優としてギネスに認定された。

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