NHK、コロンビア戦実況で用いた「半端ない」の意図説明「素晴らしさ称えた」

[ 2018年6月20日 18:17 ]

NHKの鳥海貴樹アナウンサー
Photo By 提供写真

 NHKは19日夜に生中継した「サッカーワールドカップ(W杯)日本―コロンビア戦」で、視聴者から反響があった鳥海(とりうみ)貴樹アナウンサー(49)の「半端ない」という実況表現について20日、広報部を通じて説明した。

 日本代表の初戦となるコロンビア戦をNHK総合で放送し、試合前半(後8・45〜同9・50)が42・8%、試合後半の(後9・53〜同11・00)が48・7%を記録。瞬間最高は試合終了時の午後10時52分、53分で55・4%という驚異的な数字を叩き出した。

 鳥海アナウンサーは今年2月、平昌五輪・フィギュアスケート男子の実況も担当。コロンビア戦で決勝ゴールを決めたFW大迫勇也(28)が交代する直前に「今日は半端ないヘディングシュートがありました」と大迫の代名詞的な“半端ない”を用いて実況したことが反響を呼んだ。

 放送用語として「半端ない」は正しい表現なのかという指摘に対して、NHKは20日の木田幸紀放送総局長の定例会見後に文書で回答。「大迫選手に対する『半端ない』という言葉は、大迫選手のパフォーマンスの秀逸さや、優れたテクニックを称える表現として、サッカーファンの間では定着しています。大迫選手がヘディングでゴールを決めた後、客席ではサポーターが『大迫半端ない』という旗を掲げた様子が映像で紹介されたのにあわせて、そのプレー技術の高さ、パフォーマンスの素晴らしさを称える意図でコメントしました」と説明した。

 「大迫半端ない」は09年の第87回全国高等学校サッカー選手権大会準々決勝で、大迫の所属する鹿児島城西高に敗れた滝川二高の選手が試合後、テレビカメラの前で「大迫半端ないって」などと大迫のプレーを絶賛したのが起源。動画がユーチューブに投稿され、ネットを中心に名言として話題になった。コロンビア戦でも、試合会場にも「大迫半端ないって」と書かれた横断幕を掲げるファンが見られ、ネットも大きく発信されていた。

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2018年6月20日のニュース