最終回前「ブラックペアン」第9話“秘密の患者”イイヌマタツジ登場 実力派俳優・山本亨を起用

[ 2018年6月17日 08:00 ]

日曜劇場「ブラックペアン」第9話の1場面(左から葵わかな、竹内涼真)(C)TBS
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 嵐の二宮和也(35)が主演を務めるTBS日曜劇場「ブラックペアン」(日曜後9・00)は17日、20分拡大で第9話が放送される。最終回(24日)を前に、物語のカギを握る患者“イイヌマタツジ”が登場することが分かった。イイヌマ役は、舞台を中心に活躍している実力派俳優・山本亨(あきら=57)が演じる。

 第8話のラスト、さくら病院の院長・小林(上杉祥三)が口を割った患者“イイヌマタツジ”とは誰なのか。

 渡海「小林さんは、さくら病院の院長ですよね。これで、ようやく分かってきました。息子さんがうち(東城大学)に飛び込みで入院できた理由ですよ。あなたは、それを佐伯教授にお願いできるほど、教授とは親密な関係だ。ただ、その代わりに、教授の心臓の不調は、あなたに診てくれと」

 小林「心臓?佐伯先生が?」

 渡海「あれ、知らないんだ。じゃあ、どうして教授はあなたの病院に?東城大には、知られたくない患者がいる。だからこそ、あの人は何度も何度も、そちらに足を運び、今日も(手術執刀)ギリギリまで、その患者を診ていた。誰だ。症状は何だ。歳はいくつだ。名前は!(胸ぐらをつかみ)そろそろ吐いてもらえますかね。言えよ、言えよ!(止めに入る世良に)邪魔。(再度、胸ぐらをつかみ)言えよ、言えよ!言えよ、言えよ!」

 小林「イイヌマ、イイヌマタツジ…」

 原作は、医師で作家の海堂尊氏の小説「新装版ブラックペアン1988」(講談社文庫)。シリーズ累計150万部を超え、映画化・ドラマ化もされた「チーム・バチスタの栄光」の原点となる人気作。嫉妬渦巻く大学病院を舞台に、医学の限界や大きな権力に立ち向かう男たちの生き様を熱く描く。二宮は傲慢な性格と言動で「オペ室の悪魔」と呼ばれ、ヒラ医局員だが、手術成功率100%を誇る孤高の天才外科医・渡海を“怪演”。ダークヒーローぶりが話題を呼び、新境地を開拓した。

 第9話は、佐伯教授(内野聖陽)が倒れ、検査の結果、心臓部に疾患が見つかる。早急に対応が必要だが、この難しいオペが可能なのは東城大に渡海(二宮)しかいない。その頃、渡海はある患者を探し、さくら病院に乗り込む。しかし、目的の患者はおらず、そのカギを握るのは佐伯のみ。渡海は佐伯を助けた後、真の目的を成し遂げる、と世良(竹内涼真)に宣言。ところが、佐伯は渡海の執刀を拒み、国産の手術支援ロボット「カエサル」による手術を提案。ただ、帝華大の西崎教授(市川猿之助)の指示で、蓄積されていたカエサルのデータはすべて持ち去られており、黒崎(橋本さとし)をはじめ東城大のスタッフたちは暗中模索の日々を送る…という展開。

 “イイヌマタツジ”はどのように姿を現すのか。イイヌマ役を演じる山本は演劇ファンにはおなじみの存在。ジャパンアクションクラブ出身。1990年、劇作家・演出家つかこうへい氏と出会い「幕末純情伝 黄金マイクの謎」に抜擢され、話題を呼ぶ。以後「熱海殺人事件 モンテカルロイリュージョン」「飛龍伝’92 ある機動隊員の愛の記録」「蒲田行進曲完結編 銀ちゃんが逝く」などに出演し、つか作品の顔になった。客席が360度回転し、新しい演劇体験を提供している劇場「IHIステージアラウンド東京」(東京・豊洲)のこけら落とし公演として昨年3月から1年以上ロングランした劇団☆新感線「髑髏城の七人」の最終章“Season極 修羅天魔」(今年3月17日〜5月31日)にも出演したばかり。

 さくら病院の院長を演じた上杉祥三(62)も、劇作家・演出家の野田秀樹氏(62)が主宰した劇団「夢の遊眠社」(76〜92年)の看板俳優として活躍。舞台で鍛えた百戦錬磨の山本にも注目が集まる。

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2018年6月17日のニュース