TBS「ブラックペアン」日本臨床薬理学会の抗議に「基本的にはフィクション」

[ 2018年5月30日 15:58 ]

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 TBSが30日、東京・赤坂の同局で定例社長会見を行い、「嵐」二宮和也(34)主演の日曜劇場「ブラックペアン」(日曜後9・00)で、日本臨床薬理学会から抗議を受けたことについて見解を示した。

 同作は、医師で作家の海堂尊氏の小説「新装版ブラックペアン1988」(講談社文庫)を原作に、嫉妬渦巻く大学病院を舞台に、医学の限界や大きな権力に立ち向かう男たちの生き様を熱く描く。

 二宮は傲慢な性格と言動で「オペ室の悪魔」と呼ばれ、ヒラ医局員だが、手術成功率100%を誇る孤高の天才外科医・渡海征司郎を熱演している。視聴率は第1話=13・7%、第2話=12・4%、第3話=12・1%、第4話=13・1%、第5話=13・4%、第6話=13・0%と好調に推移している(数字はビデオリサーチ調べ、関東地区)。

 そんな中、フリーアナウンサーの加藤綾子(33)が演じる治験コーディネーターの描き方について、治験コーディネーター(CRC)の認定制度を運営している日本臨床薬理学会から同局へ抗議があった。同学会は「『ブラックペアン』において登場する治験コーディネーターとは、まったく非なるもの」などと抗議文を送付している。

 編成担当の伊佐野英樹取締役は学会からの抗議文を受け取ったあと、「プロデューサーが先方とお話させていただいいる」といい、「基本的にはドラマですので、フィクションになりますので、今、お話をしている段階です」と話し合いの段階にあるとした。

 作中では、治験者に300万円の小切手を渡したシーンなどが問題視されていたが、「フィクションですので、実際と違うことがあるのも、ドラマ。(300万円の小切手のシーンについても)フィクションであり、演出であると思っています」とあくまでもドラマでフィクションであると強調。今後については「ドラマはまだ続いているので、何かあればこちらからあると思うが、これで終わりというわけではない」とし、「最後まで見ていただければご理解いただけると思っています」とした。

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2018年5月30日のニュース