青学大・原監督 “雲隠れ”日大・内田監督に苦言「ちょっと問題。真実を知りたい」

[ 2018年5月17日 11:47 ]

青学大の原晋監督
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 箱根駅伝で史上6校目の4連覇を果たした青学大の原晋監督(51)が17日、TBS「ビビット」(月〜金曜前8・00)に出演し、アメリカンフットボールの関学大と日大の試合で日大選手による悪質な反則行為で選手が負傷した問題について言及した。

 6日の定期戦で日大の選手が関学大QBに悪質なタックルを見舞った問題。関係者の話では、試合前のハドル(作戦会議)で内田正人監督(62)が当該選手に指示を出したとされているが、日大広報部は「違反しろという指示は出していない」という内田監督の証言を発表し、指示を否定。当該選手は「“反則をやるなら出してやる”と監督から言われた」と周囲に話していたともされ、両者の意見は食い違っている。問題発覚後、内田監督は公の場には出てきていない。

 原監督は「学生のプライベートで起きた出来事なら監督がわざわざ出てくる必要はないと思うが、実際のゲームの中で行った事件。それが1週間経っても監督が前面に出てきていない。それはちょっと問題かなと。真実を知りたい。どういう理由であれ、ゲーム中に起こったことですから、そうでなかったといくら言っても、そういう事実がある。管理監督責任は監督に問われる」と苦言を呈した。

 番組では、「選手にとって内田監督は逆らえない存在。パワハラではないか」とする日大アメフト部のOBのコメントも紹介。原監督は「OBが指導者になっている。何年経っても先輩は先輩。体育会の序列は変わらないんです。その序列の関係性をどう切り替えていくかを真剣に考えないといけない」と体育会の序列も過渡期が来ているとの見解。「きちっと理論をもって説明すれば学生も納得してやる。怒鳴り散らして、首根っこつかんで、理不尽なことをやる厳しさは今日では通用しない」と厳しい指導にも“質”が必要だと強調した。ただ、今回、このような大きな問題に発展したことには「(内田監督は)そもそも大学スポーツでこんな事件になると思ってなかったんじゃないかと思う」とも。「今回の問題を日大は適正に処理しないと、大学のブランド力の低下。受験者数にも影響が出てくるのかと思う」と続けた。

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2018年5月17日のニュース