東京地裁 高須院長にNO「傷ついている」近く控訴へ

[ 2018年4月24日 05:30 ]

裁判に出席した「高須クリニック」の高須克弥院長と、イラストを手にする西原理恵子氏
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 美容外科「高須クリニック」を運営する医療法人が、民進党(当時)の大西健介衆院議員の発言で名誉を傷つけられたとして、民進党と大西氏らに計1000万円の損害賠償を求めた訴訟の判決で、東京地裁は23日、請求を棄却した。判決後、同医院の高須克弥院長(73)は控訴する方針を明かした。

 大西氏は昨年5月の衆院厚生労働委員会で、美容外科が誇大広告で集客する例として「名前を連呼するだけの陳腐なCMを大量に流す。“イエス○○クリニック”みたいに」と発言した。河合芳光裁判長は「陳腐という発言はCMに対してであって、原告の社会的評価を低下させるものではない」と判断した。

 判決後に地裁前で取材に応じた高須氏は、納得がいかない様子で「僕を傷つけたことには当たらないという判決は裁判長の個人的な見解。僕は傷ついている」と力説。一両日中に控訴の手続きを行うという。自身のツイッターでアンケートを取っており、「90%が高須の勝ちと言ってくれた。陪審員裁判なら勝てる」と持論を展開。「最高裁まで行けばもしかしたら勝てるかもしれない」と戦い続ける姿勢を見せた。

 一度も公判に姿を見せなかった大西氏に対しては「コンタクトを取ろうとしているが、まだ一度も会ってもらえない。逃げ回って裁判も勝って、さぞかし気分が良いでしょうね」と皮肉った。

 公判には交際中の漫画家西原理恵子氏(53)も同席。スケッチブックに「まけ」と書かれた膨れっ面の高須氏のイラストを裁判所前で公開。ツーショットで写真撮影に応じた。

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2018年4月24日のニュース