すばる脱退 関ジャニ複雑 メインボーカル代役濃厚の錦戸「止める権利ない」

[ 2018年4月16日 05:30 ]

会見を行う関ジャニ∞のメンバー(左から)横山裕、丸山隆平、大倉忠義、渋谷すばる、錦戸亮、村上信五
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 渋谷すばる(36)の突然の脱退に、関ジャニメンバーの心境は複雑だ。おのおのが「背中を押したい」と言いながらも、表情には無念さがにじんだ。メインボーカルを失った関ジャニは7月に始まるツアーに向け、歌のパートとフォーメーションの見直しを急ピッチで進める。

渋谷と同い年で親友でもある横山裕(36)は、涙をこらえきれなかった。会見の冒頭、渋谷が経緯説明する傍らで、目を真っ赤にしてはなをすすった。直後のあいさつでも声を詰まらせ「今日という日が本当に来ないでほしいという思いでいっぱいでした」と吐露。言葉が出ずに何度も「はぁ…」と言うなど、現実を受け入れ難い様子だった。

 「すばるが抜けた関ジャニは想像できなかった。歌に命懸けだったことは知っていたので、一緒に夢見ることはできないのかと伝えました」。メンバーやスタッフを代表して説得にあたったが、渋谷の決意は固かった。

 同じく親友の村上信五(36)も脱退に反対した。「第一声は“何でや”。話を聞いて“それは嫌や”」。渋谷がジャニーズで過ごした21年間、横山と村上はいつも一緒にいた。「メンバーとしては“嫌や”。でも、幼なじみとしては“頑張ってこい”と言うしかない」。複雑な心境を物語る言葉だった。

 年下のメンバーも険しい表情を見せたが、前向きにコメントした。錦戸亮(33)は「止める権利はない」。丸山隆平(34)は「みんなで向き合って出た結果。前向きに考えて進みたい」、大倉忠義(32)は「勝手な決断だけど、すばるくんのことを嫌いになれなかった。応援すべきかなと思った」と背中を押した。

 関ジャニのメンバー脱退は06年の内博貴(31)以来。デビュー3年目の駆け出しだった当時と、人気グループに成長した今では状況が大きく異なる。しかも、メインボーカルを失う危機。渋谷の歌唱力はグループの音楽活動の根幹をなし、簡単に代役が務まるものではない。村上も「すばるが歌っていた所をどうするかが最初の課題」と指摘した。

 新たなメインボーカルは歌唱力に定評のある錦戸が濃厚だ。関係者は「ほかにも歌えるメンバーはいる」と強調。錦戸を中心に、丸山、安田章大(33)らが、渋谷のパートを分担することになりそうだ。

 7月からの5大ドームツアーに向け、村上は「6人でもやっていけるという姿を提示できることが最善」と話した。立ち位置などのフォーメーション変更も急務。ジャニーズ随一の仲良しグループの力の見せどころになる。

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2018年4月16日のニュース