たけし 無言で大杉漣さんにお別れ 草なぎ剛「急にいなくなって…ずるい」

[ 2018年4月15日 05:30 ]

大杉漣さんの遺影
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 急性心不全のため2月21日に亡くなった俳優大杉漣さん(享年66)のお別れの会「さらば!ゴンタクレ」が14日、東京・青山葬儀所で営まれた。大杉さんを自身の映画に起用したビートたけし(71)、最期をみとった俳優田口トモロヲ(60)ら約700人もの芸能関係者が参列。ファンも約1000人が弔問の列をつくり、名脇役として愛された大杉さんに別れを告げた。

 数々の映画、ドラマで一緒に仕事をした大杉さんを送るため、俳優、映画監督らが続々と会場に到着。そんな中、たけしはサングラス姿で、頭をかきながら車から降り立った。事務所独立騒動の中だけに無数のフラッシュがたかれたが、報道陣に目を向けることなく会場入りした。

 大杉さんは1993年公開の「ソナチネ」でたけしに見いだされ、昨年の「アウトレイジ 最終章」まで計10本に出演し、たけし映画を支えた。

 死去から3日後の2月24日、たけしは司会を務めるTBS「情報7daysニュースキャスター」で「俺が生かして俺が死なせたみたいな妙な気分になっちゃっている」と語り、涙を流した。この日のサングラスは悲しむ表情を隠すためだったのか、会場の外で外すことはなかった。献花後は通常の退路とは別の通路から出て、足早に会場を後にした。“無言での別れ”が、大杉さんを失った悲しみの大きさを物語った。

 会では、長男で写真家の隼平(しゅんぺい)さん(35)が16年に撮影した遺影を前に、テレビ東京のドラマ「バイプレイヤーズ2」で共演した田口、遠藤憲一(56)、光石研(56)、松重豊(55)が並んで弔辞。代表して田口が「いまだに気持ちの整理がつきません。壮大に仕組まれたドッキリなんじゃないか。ただひたすら、漣さんが恋しいです」と、笑顔の大杉さんに語り掛けた。

 ドラマ「任侠ヘルパー」などで共演した草なぎ剛(43)は「急にいなくなって、本当にもう、ずるいよ。どうしたらいいか分からなくて、困っているんですよ」と悲痛な表情で訴えた。また大杉さんを「レンレン」と呼んで慕っていた木村佳乃(42)は「レンレンのことが大、大、大好き。もう一回会って、大きな声でレンレンと呼びたいよ」と涙で声を詰まらせた。

 戒名は「優月院漣奏球孝信士(ゆうげついんれんそうきゅうこうしんじ)」。「球」には、愛したサッカーの意味が込められた。

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