大泉洋「癒やしの男を意識」三谷幸喜氏脚本「黒井戸殺し」で野村萬斎の相棒

[ 2018年4月14日 12:30 ]

脚本家・演出家の三谷幸喜氏がミステリーの女王アガサ・クリスティーの名作を脚色するドラマ第2弾「黒井戸殺し」に出演する大泉洋(C)フジテレビ
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 俳優の大泉洋(45)が14日放送のフジテレビ「黒井戸殺し」(後7・57〜11・10)に出演する。脚本家・演出家の三谷幸喜氏(56)がミステリーの女王アガサ・クリスティーの名作を脚色するドラマ第2弾。狂言師の野村萬斎(52)扮する主人公の名探偵・勝呂武尊(すぐろ・たける)の“相棒”となり、事件の謎に立ち向かう医師・柴平祐役を演じる。

 2015年1月に高視聴率をマークし、好評を博した「オリエント急行殺人事件」(第一夜=16・1%、第二夜=15・9%、ビデオリサーチ調べ、関東地区)に続く待望のシリーズ化。今回は、推理小説史上に残るクリスティーの名作「アクロイド殺し」の日本初映像化に挑んだ。

 「アクロイド殺し」は、クリスティーが1926年に発表した6作目の長編小説。名探偵エルキュール・ポアロのシリーズ3作目に当たる。英国の片田舎キングズ・アボット村で、村の名士アクロイド氏が短刀で刺殺されるという事件が発生。その直前には、アクロイド氏の婚約者フェラーズ夫人も睡眠薬による自殺を遂げていた。町医者・シェパードは2人の検死を担当し、異常事態を手記に書き留める。 シェパード医師の手記を読む形を採り、物語は展開。結末におけるトリックの斬新さは当時世界中に衝撃を与え、そのトリックをめぐり「フェア・アンフェア論争」が引き起こされ、長らく「映像化不可能」とされてきた。

 「黒井戸殺し」は物語の舞台を昭和27年(1952年)の日本に置き換え。名探偵ポワロは勝呂(萬斎)、シェパード医師は柴(大泉)に。萬斎のドラマ出演は「オリエント急行殺人事件」以来3年3カ月ぶり。三谷氏作・演出の舞台「ベッジ・パードン」(11年)で共演した萬斎と大泉だが、テレビドラマ共演は初となった。 三谷氏が脚本を手掛けた16年のNHK大河ドラマ「真田丸」でも、主人公・真田信繁(後に幸村)(堺雅人)の兄・信幸(後に信之)という重要な役を任された大泉。今回の脚本についても「文句なく面白かったですね。原作も知らずに三谷さんの台本から読んだので、ストーリーの面白さに興奮しながら読みました。そして原作の面白さを何倍にもする、三谷さん脚本による個性豊かなキャラクターたちがとにかく魅力的でしたね」と心酔している。

 役作りについては「誠実で優しくて、周りの人間からも信頼されていて、それでいて、どこかコミカルなところもある人だったので、周りから何故か好かれる、癒やしの男を意識して演じました」と説明。 萬斎とはテレビドラマ初共演となったが「萬斎さんとは、舞台『ベッジ・パードン』以来の共演で、どんな役をやっても強力な印象を残す萬斎さんのお芝居が大好きだったので、とてもうれしかったです。中でも勝呂は、とんでもなく濃いキャラクターで、萬斎さんじゃないと成立させられない役だと思います。ずっと聞いてるとドンドン勝呂のキャラの虜になり、最高に楽しい毎日でした。そんな勝呂と柴との掛け合いも見どころの1つだと思います」の充実した撮影を振り返った。

 余貴美子(61)草刈民代(52)向井理(36)佐藤二朗(48)和田正人(38)が三谷作品に初参加。三谷作品の常連と言える松岡茉優(23)秋元才加(29)寺脇康文(56)藤井隆(46)今井朋彦(50)吉田羊(年齢非公表)浅野和之(64)斉藤由貴(51)遠藤憲一(56)と豪華キャストが勢揃い。演出は「世にも奇妙な物語」シリーズや「リーガルハイ」シリーズ、「マルモのおきて」などの城宝秀則氏が担当した。

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