本屋大賞に辻村深月「かがみの孤城」

[ 2018年4月10日 19:54 ]

 全国の書店員が最も売りたい本を選ぶ「2018年本屋大賞」の発表会が10日、東京都内で行われ、辻村深月(38)の「かがみの孤城」(ポプラ社)が大賞に選ばれた。

 受賞作は、同級生の言動をきっかけに、学校に通えなくなってしまった中学1年の少女が主人公。自室の鏡を通って導かれた異世界で、同じように学校に通えずにいる中学生たちと交流する。ファンタジー仕立てのミステリー小説だ。

 辻村は山梨県出身。2004年「冷たい校舎の時は止まる」でメフィスト賞を受賞してデビュー。「ツナグ」で吉川英治文学新人賞、「鍵のない夢を見る」で直木賞を受賞した。

 翻訳小説部門はステファニー・ガーバー著「カラヴァル 深紅色の少女」(西本かおる訳、キノブックス)。

 本屋大賞の2位以下は次の通り。(敬称略)

 (2)柚月裕子「盤上の向日葵」(中央公論新社)(3)今村昌弘「屍人荘の殺人」(東京創元社)(4)原田マハ「たゆたえども沈まず」(幻冬舎)(5)伊坂幸太郎「AX アックス」(KADOKAWA)(6)塩田武士「騙し絵の牙」(KADOKAWA)(7)今村夏子「星の子」(朝日新聞出版)(8)知念実希人「崩れる脳を抱きしめて」(実業之日本社)(9)村山早紀「百貨の魔法」(ポプラ社)(10)小川糸「キラキラ共和国」(幻冬舎)

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