「西郷どん」81歳水野久美の隠れた努力 運転する車の中が“練習場所”

[ 2018年4月8日 10:45 ]

水野久美
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 NHK大河ドラマ「西郷どん」を毎週見ている。主人公の西郷吉之助を演じる鈴木亮平(35)がこれから、どんな「隆盛」になっていくのか。演じる役柄によって肉体も劇的に変える鈴木だけに、楽しみでならない。

 脇を固める豪華キャスト陣も見どころの一つ。そんな中、祖母・きみ役を演じる女優、水野久美(81)を取材する機会があった。デビューから60年を過ぎたベテランに失礼かもしれないが、とにかく気さくで、チャーミング。お似合いの白い髪は1年前ぐらいから伸ばし続けているという。以前は茶系の色に染めていたが「もう卒業」と笑う。「今の私の顔にはこれがいいんじゃないかなって思ってます。まだ、まばらなところがあって真っ白になってないんですけどね」。そんな自然体が、逆に若々しさを感じさせた。

 傘寿を迎えても元気ハツラツ。車の運転だって“現役”だ。高齢者による交通事故増加が社会問題化しているが、免許更新時の認知機能検査と高齢者講習は問題なし。「あなたは大丈夫って言われたわ」。それでも周囲の心配する声を理解し“慣れた道限定”ドライバーに徹している。

 「西郷どん」撮影で東京・渋谷のNHKに向かう車内は、かっこうの“練習場所”だったという。ドラマのセリフは、難解な鹿児島弁(薩摩言葉)。「運転しながら大声でセリフを覚えたり、練習したり。発声もやったりね」。水野のようなベテランでも、セリフ一つ一つの裏には隠れた努力がある。「西郷どん」を見る楽しみが、また一つ増えた。

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2018年4月8日のニュース