たけし独立騒動 新会社「T.Nゴン」設立で森社長との亀裂生む ギャラ取り分変更も

[ 2018年4月5日 11:00 ]

ビートたけし
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 ビートたけし(71)の独立騒動で、沈黙を守ってきたオフィス北野の森昌行社長(65)が5日発売の週刊新潮で反論を開始した。スポニチ本紙の取材では、たけしが“愛人”ともいわれるビジネスパートナーと3年前に設立した新会社「T.Nゴン」が亀裂の端緒。昨年4月からはギャラの取り分比率の変更と、振込先も新会社に変えるようにたけしサイドが要求。これが溝を深めた可能性が高い。

 新年度に入った1日夜に突然、たけし軍団がブログやSNSなどで公開した約4700字の声明文。(1)たけしが知らない間に森社長が筆頭株主になっていた(2)役員報酬の高さ(3)社員給与も高すぎる(4)映画事業にかかっている人件費の問題――の4点を指摘し、森社長を糾弾する内容だった。

 「このような文書が一方的に流されたことに驚きを禁じ得ない。内容についても極めて不本意」と森氏は不快感を示しつつ、「近々、動く」と反論のタイミングを計っていた。

 森氏はこれまでのスポニチ本紙の取材に「もし横領とか背任が事実なら、とっくにクビになってるはず」と強調。確かに「森氏を追放するわけでもなく、たけしが独立という形で自ら飛び出したのはなぜか?」と首をかしげる関係者も少なくない。

 「たけしさんはこれまで経営には一切口を挟んでこなかった」と話す森社長が違和感を覚えたのは4年前から。「決算書を見せてほしい」とも言い始めたことに驚いた。「T.Nゴン」を立ち上げたのが2015年10月23日だから、その準備に動いている頃だ。

 たけしのギャラはこれまで幹子夫人の会社「北野アツシエーション」と息子が代表を務める「北野企画」に振り込んでいたが、昨年4月から全額「T.Nゴン」へと変更。オフィス北野とたけし側の取り分の比率も「3対7」から「2・5対7・5」に、さらには「1対9」にするように求めてきたという。

 無借金経営を続けてきたオフィス北野も、こんな状況もあって昨年9月に初めて約500万円の赤字を計上。同10月に公開された映画「アウトレイジ 最終章」の売り上げが半年後に入ってくるタイムラグもあったが、たけしは不信感を募らせたという。

 森社長は新潮の取材に3月26日には軍団メンバーとミーティングをして一緒に頑張っていくことを確認し合ったと明かしていたが、直後の1日に一方的に流された声明文に納得がいかない様子。この5日の間に何があったのか。事態はまだまだ動きそうだ。

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