水谷豊 監督2作目は“3足のわらじ”、初脚本に挑戦「心の奥底描く」

[ 2018年3月30日 05:30 ]

神戸で新作映画のロケハンをする水谷豊
Photo By 提供写真

 俳優の水谷豊(65)が、監督2作目となる映画で初めて脚本を手掛ける。出演も兼ね、“3足のわらじ”を履くことになる。

 昨年6月公開の主演映画「TAP THE LAST SHOW」で監督デビュー。新作の構想を練り始めたのは同年2月ごろで、デビュー作の公開前から早くも2作目に向けて動き始めていた。筋書きを聞いた製作関係者から「描きたいことが明確に頭の中にある。脚本家に任せるのではなく自分で書いた方がいい」と脚本執筆を勧められ、「やってみましょう」と決意。同年春から本格的に執筆を始めた。製作サイドによると、ト書きに登場人物の心情がふんだんに盛り込まれたオリジナリティーあふれる脚本に仕上がった。

 新作はタイトル未定。地方都市を舞台に、ある事件にまつわる人々の嫉妬の感情を掘り下げ、人間の奥底にあるものを浮き彫りにする内容だ。

 水谷は「若い頃から人間というものに興味がありました」と振り返り、「時に人間は常識では考えられない行動を取ることがあります。人間がさまざまな状況に置かれた時、“なぜこのような行動を取るのだろう”と、そこに尽きない興味があります」と物語の着想理由を説明。「普段、他人には見せることのない“人間の心の奥底にあるもの”を映画として描いてみたい」と意気込んでいる。

 今月上旬にメインの撮影地となる神戸でロケハンを実施。4月下旬から約1カ月間撮影し、来年公開予定。「完成を楽しみにしていただきたい」と話している。

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2018年3月30日のニュース