藤井六段“怪物くん”糸谷破り16連勝、王座戦挑戦者決定Tへ

[ 2018年3月23日 05:30 ]

王座戦2次予選5組決勝で糸谷八段(手前)を破り笑顔の藤井六段
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 将棋の最年少棋士、藤井聡太六段(15)が22日、大阪市の関西将棋会館で行われた王座戦2次予選5組決勝で糸谷哲郎八段(29)に89手で勝利した。公式戦16連勝で、16人による挑戦者決定トーナメントに進出。4連勝すれば、中村太地王座(29)への挑戦権を得る。

 大阪大大学院在学中の2014年に竜王のタイトルを獲得し、その強さから「怪物くん」の異名を持つ糸谷とは初対局。順位戦で来期のA級入りを決めている実力者が仕掛けた変則的な振り飛車戦法をかわし、最後はその怪物をして「殴り合いに持ち込むしかなかった」と言わしめるほどの力戦を制した。

 在学する名古屋大学教育学部付属中で、修了(卒業)式を20日に終えてからの初対局。「そこで特に変わったことはない」と、冷静に自身を見つめる姿勢に変わりはない。自身の持つ史上最多の29連勝に次ぐ連勝街道も意識していないとし「これからも一歩一歩、上を目指して頑張りたい」と前を見つめた。

 記録全4部門でトップが確定している今年度の成績はこれで61勝11敗。28日の王将戦1次予選6組3回戦、井上慶太九段(54)戦が中学生棋士として最後の対局で、有終の美を飾るかに注目が集まる。

 ≪大盛り勝負メシ≫持ち時間各5時間の長丁場のため、この日の勝負メシは2回。昼食は「小雀弥(こがらや)福島店」のぶっかけうどん定食(めんたいこご飯付き、800円)、夕食は会館に近い「やまがそば」の親子丼(730円)。特に前者は若い奨励会員が「満腹必至の大盛りメニュー」と評するほどボリューム満点。“怪物くん退治”のエネルギー源になった!?

 ▼糸谷哲郎八段 ちょっと強気にいきすぎた。(藤井六段は)終盤も鋭いし、気持ちのいい切り込みだった。

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