LinQ卒業生「トキヲイキル」 第2回公演はアイドルのかわいさ捨て挑戦

[ 2018年3月15日 10:33 ]

第2回公演への意気込みを語った、トキヲイキルメンバー。前列左から大庭彩歌、桃咲まゆ。後列左から藤松宙愛、岸田麻佑、原直子、岩本琴音
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 アイドルグループLinQを卒業したメンバーが、エンターテインメント集団「トキヲイキル」を結成して半年が過ぎた。昨年10月に旗揚げ公演を成功させ、4月11〜15日には第2回公演「燈火の中、貴方を想ふ」(福岡ぽんプラザホール)に臨む。主演の岸田麻佑(26)を中心に意気込みなどを聞いた。

 成長した姿を見せる。トキヲイキルの第2回公演「燈火の中、貴方を想ふ」。昨年12月に劇団「タタカッテシネ」の第4、5回公演(東京)でも同じタイトルで上演されて、岸田、大庭、岩本の3人も出演した。今回、原作と脚本を務める伊藤高史氏がトキヲイキルのバージョンとして再構成し、上演される。

 舞台は1944年の日本。戦時中を力強く生きた女たちを描いている。主演の岸田は「アイドルのかわいさを捨ててガチで(本気で)演じろ!と演出家の柏原収史さんに言われている。戦争の話だけど、途中で笑いがあるシーンも多いので全力で笑って、全力で泣いてもらえれば」と腕まくりする。

 トキヲイキルが昨年10月に行った旗揚げ公演「小さなカフェの片隅から」は大盛況だった。千秋楽ではカーテンコール後も拍手が鳴りやまず、再登場するダブルカーテンコールで歓声に応えた。終演後、岸田、大庭、原は号泣。「新しい私たちを見せられて良かったけど、終わった悲しさもあった。いろんな感情があふれ出た」と岸田は振り返る。それまで芝居の経験が浅かっただけに、「やり遂げられたのは自信になった」と原は話す。

 新たな取り組みも始めている。ライブと芝居を融合させた「フェスティバルバージョン」=写真=だ。昨年10月に熊本、1月には佐賀で披露し、芝居とライブを分けて計30分行った。佐賀のイベントでは「ヒーローの条件!」という一風変わった戦隊ものにも挑戦した。原がお局、岸田が女性警察官、桃咲がアイドルで、藤松がその妹、大庭が不良少女、岩本が女子高生という設定のコメディータッチの芝居だ。「子供がたくさん集まってくれた」と岸田が言うように、反応は良好だった。次回開催はまだ決まっていないが、大庭は「まだやっていないお芝居もあるのでパワーアップさせてやりたい」と誓う。

 メンバーそれぞれが経験を積み、迎える4月の第2回公演。その稽古は今週から始まった。岩本と藤松が学生のため夕方から集まることが多いが、熱のこもった稽古で完成度を上げていく。

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2018年3月15日のニュース