視聴率絶好調のテレ東「池の水ぜんぶ抜く」満足度も軒並み高く カギは参加芸能人の“本気度”

[ 2018年3月11日 08:00 ]

小田原城をバックに写真に納まる「池の水ぜんぶ抜く」MCの田村淳(左)と田中直樹(C)テレビ東京
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 池の水を抜くだけの異色企画で、テレビ東京の人気シリーズになった「緊急SOS!池の水ぜんぶ抜く大作戦」に注目が集まっている。昨年1月に不定期特番としてスタートすると、回を重ねるごとに話題となり、11日には待望の第7弾「〜巨大怪物も絶滅危惧種も出た!出た!〜」(後7・54)が放送される。4月からは月1回のレギュラー放送も決定した。視聴率も上昇を続け、1月2日放送の前回第6弾は各局強力なお正月特番が並ぶ中、13・5%と過去最高を記録。絶好調となっているが、視聴者の番組満足度も軒並み高い。

 テレビの視聴状況を調査している「テレビウォッチャー」(データニュース社、東京)によると、昨年1月15日に放送された第1弾の満足度は3・75(5段階評価)。初回から高満足度の基準3・7を超える高数値を記録した。芦田愛菜(13)が参加し、話題となった9月3日放送の第4弾はシリーズ最高の4・02まで上昇。17年に放送されたこの番組の放送枠「日曜ビッグバラエティ」の年間2位にあたる高数値となった。

 その後の第5弾(11月26日放送)も3・81と高水準を保ち、前回第6弾は3・46と数値は落ちたが「CMを挟んで引っ張るところにイライラした」(43歳女性)などは、企画に期待しているからこその声。視聴者は、池の水を抜く、というそのものに楽しさを見出しており「今回は全部、池の水だったのが良かった。池だけでいい」(第4弾、40歳女性)というストレートな意見は多い。

 「この企画が大好きな人だけ参加してほしい。本気でやりたい人の方が見ている側にも楽しさが伝わる」(第4弾、50歳女性)「(ロンドンブーツ1号2号の田村)淳やこじるり(小島瑠璃子)が泥んこになるので、好感度が上がる」(第4弾、51歳男性)など、池にこだわるとともに、参加する芸能人の“本気”が伝わる演出が満足度を高めるカギを握っている。

 一方で「日本の生態系を守るために国全体で考えなくてはと思った」(29歳女性)「理科の授業とかで子供たちに見せれば良いと思う」(41歳女性)といった声も多い。テレビ東京と言えば池上彰氏の番組によって、子供を持つ親から評価は上昇しつつある。4月からは月1回レギュラー放送。池の水から新しい形の娯楽番組が根付くことを期待したい。

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2018年3月11日のニュース