「吉本坂」が目指す方向性は「野猿」?男性芸人中心のプランも

[ 2018年3月10日 09:30 ]

秋元康?よしもと巨大プロジェクト「吉本坂46」発表会に出席したよしもと芸人たち
Photo By スポニチ

 吉本興業と秋元康氏がタッグを組んだ新プロジェクト「吉本坂46」が本格的に動き始めた。欅坂、乃木坂に続く正式な坂道シリーズで、男女6000人の吉本所属芸人の中から男女混成ユニットのメンバーを選ぶ。若手芸人の反響も上々で締め切りが過ぎても応募が殺到している。

 関係者によると、男芸人が中心となる案も検討されているという。とんねるずの人気番組「みなさんのおかげでした」で98年にデビューした番組スタッフが中心のユニット「野猿」のような方向性を目指すとの話もある。

 これまで吉本の音楽ユニットとしては、ダウンタウンらが参加し、「明日があるさ」でNHK紅白歌合戦に出場した「Re:Japan」やエキセントリック少年ボウイオールスターズらがいる。お笑いイベント「LIVE STAND」で芸人全員で合唱した槙原敬之作詞・作曲の「LAUGH!LAUGH!LAUGH!」なんて名曲もあった。

 ユニットではないが、昭和まで遡れば80万枚の大ヒットとなったザ・ぼんちの「恋のぼんちシート」、月亭可朝の「嘆きのボイン」や、1曲中に「アホ」を50回近く連呼する、坂田利夫のことを歌った「アホの坂田」という迷曲も。同社ではこれまで所属芸人が1000曲以上を発売しており、音楽に対するノウハウは十分にある。

 吉本坂は東京ドームでのライブと紅白歌合戦出場が目標で、音楽スタッフの鼻息も荒い。まったく新しいイケメンユニットになるのか、“じゃない方”のいわゆる売れていない芸人の再生工場になるのか。ファンの信頼を得るためにはコンセプト作りが肝心で、ブレないことを願いたい。

 若手にとっては売れるための千載一遇のチャンス。エントリーした、ある人気モノマネ芸人も「若手中心に応募している芸人は多い。ワンチャンスですよ。もし決まったら全力でやります」と意気込んでいる。どんなコンセプトの吉本坂がデビューするのか注目している。

続きを表示

2018年3月10日のニュース