韓国の「鼓膜彼氏」ソン・シギョン 日本上陸、4月からEテレ「ハングル講座」出演

[ 2018年3月7日 05:30 ]

今春から日本で本格活動するソン・シギョン
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 韓国で「バラードの貴公子」や「鼓膜彼氏」と呼ばれて人気の歌手、ソン・シギョン(38)が今春、日本で本格始動する。4月4日スタートのNHK・Eテレ「テレビでハングル講座」(水曜後11・30)の出演が決定。韓国で歌手の実績とともに、多数の番組で司会を務めた実力派。日本語を綾小路きみまろ(67)の漫談で勉強し、新境地に挑んでいく。

 ソンは異国での挑戦を「山があるので、登ってみたいと思いました」と流ちょうな日本語で語った。

 日本のお茶の間に登場するのは「ハングル講座」。NHKの番組担当者は「韓国で有名なバラード歌手で、美しい声の持ち主。学習者にハングルへの親しみを感じてもらえると考えました。また、日本語を熱心に勉強しているので、語学を学ぶことの楽しさや大変さを分かち合えると思いました」と起用理由を説明する。

 2000年にデビュー後、韓国の第一線の歌手として活躍。鼓膜までも心地よくさせる歌声で「鼓膜彼氏」の異名も持つ。その一方でテレビ番組で同時期に7、8番組の進行役を務めるなど高いトーク力も発揮していた。

 現在、学び始めて1年ながら通訳をつけずに日本語でコミュニケーションを取っている。日本のファンからきみまろの書き写し本をもらったことをきっかけに、本やDVDで勉強中で「でも、きみまろさんは毒舌なので、いつ使えるんでしょうか?」ととぼけた味で笑わせる。「ハングル講座」ではVTRのスキットにオッパ(女性が男性を呼ぶ言葉で、お兄さんの意味)役で登場し、日常で使うフレーズを披露。抜てきについて「うれしいですが、責任もあります。ラジオDJも長くやっていたので発音には自信はありますが、ちゃんと正確にやっていきたい」と気合十分。「撮影で(スタッフから)完璧です!と言われました。でも、僕は韓国人なんですけど」と、ここでもきみまろのような突っ込みで笑わせた。

 昨年12月に日本ファーストアルバム「ドラマ」を発売。4月には名古屋を皮切りに大阪、福岡、東京、北海道など7都市で公演を行う。ユーモアあふれる日本語トークにはすでにバラエティー番組関係者も注目。「40歳近いですが、新人。いろんなことに頑張ります」と張り切っている。

 ◆ソン・シギョン 1979年4月17日生まれ、韓国ソウル出身の38歳。高麗大社会学科、高麗大言語大学院卒業。2000年に韓国の権威ある音楽祭「ゴールデンディスク」で新人歌手賞。05年「KBS歌謡大賞 今年の歌手賞」など多数受賞。現在、韓国で司会を務めるレギュラー番組は3本。1メートル86。血液型A。

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