オスカー受賞記念 辻一弘氏に密着「顔に魅せられた男」NHK Eテレで急きょ再放送

[ 2018年3月5日 20:20 ]

アカデミー賞メーキャップ&ヘアスタイリング賞に輝いた辻一弘氏に密着した2014年のドキュメンタリー、ETV特集「『顔』に魅せられた男〜特殊メイクアーティスト・辻一弘の挑戦〜」の再放送が決定(C)NHK
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 4日(日本時間5日)に発表・授賞式が開かれた映画界最大の祭典、第90回米アカデミー賞で、辻一弘氏(48)が日本人初のメーキャップ&ヘアスタイリング賞に輝いたことを受け、NHKは2014年4月12日に放送した辻氏のドキュメンタリー、ETV特集「『顔』に魅せられた男〜特殊メイクアーティスト・辻一弘の挑戦〜」を急きょ特別アンコール放送すると発表した。

 7日深夜0時(8日午前0時)からEテレで放送される。

 辻氏は1969年、京都市生まれ。「スター・ウォーズ」を見て特殊メークに興味を持った。17歳の頃、毎週通う洋書店で開いた映画雑誌。米メークアーティスト、故ディック・スミス氏が俳優をリンカーンに仕上げた特殊メークを見て「これだ!」と将来を決めた。

 96年に単身渡米。「もしも昨日が選べたら」(2007年)「マッド・ファット・ワイフ」(08年)でアカデミー賞メーキャップ&ヘアスタイリング賞にノミネートされた。

 今回は「ウィンストン・チャーチル/ヒトラーから世界を救った男」(監督ジョー・ライト、日本公開30日)で英首相チャーチル役の英俳優ゲイリー・オールドマン(59)の特殊メークを担当し、三度目の正直。12年に映画界を去り、芸術家となった辻氏だが、オールドマン直々の「君がメークを担当してくれなきゃ役をやらない」という熱烈メールに断れず、映画界に舞い戻った。

 番組は、特殊メークの技術を駆使して独自に生み出した、ある瞬間で過去の偉人の顔を切り取って再現する彫像の制作に密着。辻氏はアンディー・ウォーホルの彫像作りに挑む。

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