ゲイリー・オールドマン 辻一弘氏は「絶対条件」熱意で映画界に呼び戻し「キャリア最高点」

[ 2018年3月5日 18:05 ]

ゲイリー・オールドマンに祝福される辻一弘さん(AP)
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 映画界最大の祭典、第90回米アカデミー賞の発表・授賞式が4日(日本時間5日)、米ロサンゼルス・ハリウッドのドルビー・シアターで開かれ、主演男優賞は「ウィンストン・チャーチル/ヒトラーから世界を救った男」(監督ジョー・ライト、日本公開30日)の英俳優ゲイリー・オールドマン(59)が初受賞した。英首相チャーチル役を演じたオールドマンの特殊メークを担当した辻一弘氏(48)がメーキャップ&ヘアスタイリング賞に輝き、ダブル受賞となった。

 オールドマンは受賞後のバックステージで「辻一弘は、私がこの役を演じるにあたって絶対条件だった」と初の栄冠に不可欠な存在だと明かした。

 辻氏は2012年に映画界を去り、芸術家に転身していたが、オールドマン自らが辻氏に「君がメークを担当してくれなきゃ役をやらない」とメール。熱烈オファーで呼び戻した。

 辻氏も「本当に、すべてがよいタイミングで進んでいった」と振り返り、オールドマンにとっては「私のキャリアの中で最高点」となった。

 辻氏は「もしも昨日が選べたら」(2007年)「マッド・ファット・ワイフ」(08年)に続くノミネートで、三度目の正直。日本人の同部門受賞は初の快挙となり「私たちは歴史をつくったと思う」。それほどドラマチックな結果となった。

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