昨年“誤発表”のダナウェイ&ベイティ 今年も作品賞発表 無事に大役終える

[ 2018年3月5日 13:41 ]

フェイ・ダナウェイ(左)とウォーレン・ベイティ(AP)
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 映画界最大の祭典、第90回米アカデミー賞の発表・授賞式が4日(日本時間5日)、米ロサンゼルス・ハリウッドのドルビー・シアターで開かれ、作品賞の発表間違い・訂正という前代未聞のハプニングが起きた昨年に続き、女優フェイ・ダナウェイ(77)と俳優ウォーレン・ベイティ(80)が2年連続して作品賞のプレゼンターを務めた。今年は無事に大役を終えた。

 ステージに現れたベイティは「ありがとうございます。またお会いできて、うれしいですね」と笑いを誘い、ダナウェイは「言いますよね、2回目のプレゼンターを務める方がよっぽどうれしいって」とあいさつ。今年はベイティが読み上げた。

 昨年は、ベイティが赤い封筒から作品名が記されたカードを取り出し「アカデミー賞は」と言ってカードをもう一度見る。「作品賞は…」と続けたが、凍り付いたような表情。ステージ袖を見て、ダナウェイにカードを手渡した。

 ダナウェイは「ラ・ラ・ランド」と笑顔で読み上げ、下馬評通りの受賞に会場は大きな拍手に沸いた。同作で主演女優賞に輝いたエマ・ストーン(29)をはじめ、スタッフら大勢がステージに上がって抱擁。プロデューサーのジョーダン・ホロウィッツ氏らはオスカー像を握りしめ、1人ずつ喜びのスピーチを続けた。

 しかし歓喜の輪の中に突然、ヘッドマイクをつけた映画賞スタッフが駆け込んできた。壇上は大混乱。別のプロデューサーが喜びのコメントをしている最中、ホロウィッツ氏が「間違いがありました。作品賞は“ムーンライト”です!ジョークじゃありません」と発表。赤い封筒から「ムーンライト」と書かれたカードを取り出し、会場に掲げた。場内は戸惑いの声と拍手が入り交じり、騒然となった。

 「ムーンライト」のバリー・ジェンキンス監督(38)らがステージに上がると、ホロウィッツ氏が一度受け取ったオスカー像を「これはぜひ私から“ムーンライト”の皆さんに渡したい」と手渡し、両作品の関係者が抱き合い、称え合った。ジェンキンス監督は「これは夢ではない。現実なんです。なんてことでしょう!」と大興奮した。

 「ムーンライト」陣営のスピーチが終わると、司会を務めるコメディアン、ジミー・キンメル(50)が「ウォーレン、何をやってくれたんだ」とツッコミ。ベイティは「封筒を開けると『(主演女優賞に輝いた)エマ・ストーン ラ・ラ・ランド』と書いてあったんです。冗談でやったんじゃないんです」と釈明した。各賞の封筒は予備も含め、2通ずつ用意されており、スタッフが主演女優賞の予備の封筒を間違えてベイティに手渡したことが原因のようだ。

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2018年3月5日のニュース