梅宮辰夫80歳で初ディナーショー 過激“発禁ソング”披露へ

[ 2018年3月4日 07:55 ]

海宮辰夫ザ・ベストのポスターを手にポーズをとる海宮辰夫
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 俳優の梅宮辰夫(79)が15日に東京都港区の「東京プリンスホテル」で開催する自身初のディナーショーで、往年の名曲を披露する。芸能生活60周年を祝うもので「昭和の映画俳優、いまだ健在!というところを見せたい」と意気込んでいる。

 ショーでは5曲を熱唱する予定。新曲の「少し遠くて少し近くて」以外の4曲は、60〜70年代の映画俳優として脂が乗り切っていた頃のナンバーだ。中でも1970年にリリースした「シンボルロック」が熱い。夜の帝王ぶりを歌い上げ、当時のファンの度肝を抜いた。

 ♪男のシンボル 寝ぼけていないで起きておくれ こいつで世界を征服しましょう――と、ほとんど比喩になっていない歌詞をブルース調のメロディーに乗せる。過激なため、おおらかだった時代にもかかわらず発売後に民放連が「要注意歌謡曲」に指定。指定制度が廃止される83年まで発禁処分となった。

 11日に80歳の誕生日を迎える梅宮の“みなぎる元気”にファンが大喜びするのは間違いない。本人は「まあ、歌詞を忘れても歌詞カードを見て歌うよ」と笑顔。その一方で「まだ生きてるよ、今日のことはよく覚えておけよ、という気持ちは込めたい」と話した。

 そんな思いが湧くのも、昨年1月に「絆を感じる数少ない友」と振り返る俳優・松方弘樹さん(享年74)を亡くしたことが大きい。見渡しても昭和のにおいが残る俳優はほとんどいなくなった。「昔は芸能界自体が特別だった。今の芸能界は気楽に話せるお兄ちゃん、お姉ちゃんじゃないとダメ。でも、ぼくらの時代はみんな選ばれたり、掘り起こされた人間だった」

 強烈なプライドとカリスマ的なスター性がみなぎっていた昭和の映画俳優たち。古き良き時代を思い出しながら、梅宮もファンも若さを取り戻すショーとなりそうだ。

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