羽生効果でエキシビ曲が人気急上昇 CD追加注文殺到、デジタル配信1位

[ 2018年2月28日 08:37 ]

羽生結弦がエキシビションで使った「ノッテ・ステラータ(星降る夜)」を歌うイル・ヴォーロ
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 平昌五輪のフィギュアスケート男子で金メダルに輝いた羽生結弦(23)が25日のエキシビションで使った曲「ノッテ・ステラータ(星降る夜)」の人気が急上昇している。

 イタリアのオペラ歌手3人組「イル・ヴォーロ」が同名のデビューアルバム(10年)に収録した曲。発売元のユニバーサルミュージックには26、27の2日間で1000枚以上の追加注文が相次いだ。同社は「店頭に並んでいるものが全て。工場に在庫がない状況」とし、CD製造を急いでいる。

 「ノッテ・ステラータ」は、フランス人のサン・サーンス作曲の「白鳥」にイタリア語の歌詞をつけたラブソング。これを「イル・ヴォーロ」が三大テノールの再来とも言われる伸びやかな声で歌い上げている。羽生はCDを、荒川静香(36)らを育てたロシア人コーチ、タチアナ・タラソワ氏(71)から贈られ、16年10月からエキシビションで使っているが、今回の五輪でお茶の間に広まった。

 デジタル配信では、27日付のAmazonニューエイジチャート(癒やし系音楽)で1位。Amazon総合チャートでは、24日の1万8066位から25日は359位に上昇した。

 カバー版も人気。韓国の4人組ボーカル「フォルテ・ディ・クアトロ」が歌う「ノッテ・ステラータ(サン=サーンス:白鳥)」が、25日付のiTunesのクラシックチャートで200位圏外から1位に急浮上。26日付も1位、27日付は2位を記録。4月4日発売のアルバム「アヴェ・マリア〜CLASSICA」に偶然にも収録する予定だったため先行配信していた。反響を受け、4月13日の来日公演で急きょ歌うことを決めたという。

 66年ぶりの五輪連覇の感動の余韻とともに、歌の人気も続きそうだ。

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