これから新幹線で…大杉漣さんが見せた熱いサッカー愛、ヴォルティス愛

[ 2018年2月27日 09:50 ]

昨年7月、スポニチ本紙のインタビューに答える大杉漣さん
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 21日に急性心不全で亡くなった俳優の大杉漣さん(享年66)。自身もチームを率いるほどのサッカー好きで知られた。生前、大杉さんのサッカー愛に触れる機会があった。

 昨年7月、関東近郊で行われていたテレビ東京のドラマ「警視庁ゼロ係〜生活安全課なんでも相談室〜SECOND SEASON」の収録現場でインタビューを行った。収録は終わったのに時間を気にしている様子で、どこかそわそわ。理由を尋ねると、熱心に応援している故郷のJ2徳島ヴォルティスと、名古屋グランパスの試合が名古屋の本拠地であるといい「間に合えば新幹線に飛び乗って見に行こうと思っているんですよ」との返事だった。

 「それなら早く終わらせましょう」とこちらが慌てると、「大丈夫、大丈夫」と言って、仕事への思いや自宅に200本以上ある眼鏡のこだわり、もちろんサッカーのことなど、熱く楽しく語ってくれた。インタビューが終わり現場を出る際には、「もし足りなければマネジャーに電話して。いつでも追加で取材を受けるので」と気遣いの言葉を残してくれた。

 後日、観戦に間に合ったか関係者に聞いたところ、電車の時間が合わずに断念したとのことだったが、多忙な仕事の合間を縫ってスタジアムに駆けつけるサッカーへの愛と熱量に驚かされた。

 インタビューでは徳島の本拠地までたびたび応援に行くことや、自身のサッカーチーム「鰯クラブ」の試合でフルコートを全力で走っていることを誇らしげに話していた大杉さん。Jリーグは開幕し、今年はW杯イヤーでもある。大好きなサッカーを天国から思う存分見ているにちがいない。(記者コラム)

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2018年2月27日のニュース