TBS日曜劇場「99.9」ドラマ外も遊び心満載 視聴率では「陸王」超え視界に

[ 2018年2月25日 13:45 ]

TBS日曜劇場「99・9」に出演する(左から)馬場園梓、片桐仁、香川照之、木村文乃、マギー、岸部一徳
Photo By スポニチ

 「嵐」の松本潤(34)が主演を務めるTBS日曜劇場「99・9 ―刑事専門弁護士― SEASON2」(日曜後9・00)が絶好調だ。11日までに5話が放送され、これまでの期間平均視聴率は16・6%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)。前クール、同局同枠で大ヒットした「陸王」の全10話・期間平均16・0%を上回る勢いを維持している。ドラマの随所に散りばめられた数々の「小ネタ」が話題だが、人気の要因を別の角度から探る。

 「99・9」は個性的な刑事専門弁護士たちが逆転不可能と思われる刑事事件に挑んでいく新感覚の痛快リーガル・エンターテインメントドラマ。16年4月期に大ヒットした人気作の続編で、日曜劇場としては「JIN―仁―」以来6年ぶり2回目となる異例のシーズン化となった。ファン待望の続編とあって、物語は序盤から“飛ばしている”。

 松本演じる深山大翔は、99・9%有罪とみなされた案件でも、残された0・1%の事実を納得するまで追及する超型破りな若手弁護士。その背景には殺人の冤罪で獄中死した父の存在があったが、第2話で早くも、深山が父の無実の証明に成功した。最終話に“出し惜しみ”してもおかしくないストーリーに、視聴者からは大きな反響が。SNSでは「第2話から胸熱すぎる」「これ、最終回?大翔が報われて良かった」など、脚本を絶賛する声が多数あがった。およそ2年間、続編を待ったファンにとって、深山が抱えていた過去の謎がシーズン序盤で明らかとなる展開は満足度が高かったようで、視聴率でも第2話は平均18・0%をマーク。今クール民放連ドラ1位の数字を叩き出し、視聴者ファーストの編成が奏功する形となった。

 しかし、0・1%でも多くの人に視聴を促すための取り組みは決してドラマの中だけで行われているわけではない。たとえば、フードデリバリーサービス「Uber Eats」とのコラボ。「Uber Eats」は人気飲食店の宅配メニューを簡単に注文できるサービスで、シーズン2放送開始の前日1月13日から同28日まで、配達員が「99・9」のロゴ入り配達バックを背負って、都内を駆け回った。同局宣伝部によると、外資系である「Uber Eats」とのコラボ実現の道を切り開いたのは、飛び込み営業のような1本の電話だったという。このように劇中の“遊び心”を彷彿とさせる一風変わった取り組みも多く行われている。

 他にもドラマの公式ツイッターでは、オフショットや劇中の裏話を公開。放送直前には出演者によるカウントダウンが行われるなど、こちらも“遊び心”満載で、フォロワー数は25日時点で13万人を超えている。これらの地道な宣伝活動の尽力もあり、他ドラマが苦戦した平昌五輪期間に放送された第5話(11日放送)も平均17・0%と高視聴率をマーク。五輪中継のため、18日の放送はなかったが、25日放送の第6話(25分拡大スペシャル)から物語はいよいよ後半戦へと突入。「陸王」の期間平均16・0%(全10話)超えを視界にとらえ、今クール民放連ドラ視聴率1位へ向けて独走する「99・9」にますます注目が集まる。

続きを表示

この記事のフォト

2018年2月25日のニュース