藤井聡太六段 昇段後初対局 “もぐもぐタイム”用にチョコ持参

[ 2018年2月23日 11:53 ]

王座戦2次予選で畠山鎮七段との対戦に挑んだ藤井聡太六段。持ち時間各5時間の長丁場が予想される対局に備え、“もぐもぐタイム”用に好物のチョコ(左下)を持参する
Photo By スポニチ

 将棋の中学生棋士、藤井聡太六段(15)が23日、大阪市内の関西将棋会館で行われた王座戦2次予選で畠山鎮七段(48)と対局した。

 17日に都内で指された朝日杯オープン戦準決勝で、永世7冠の資格を持つ第一人者の羽生善治竜王(47)相手に公式戦初対戦で勝利。決勝でも広瀬章人八段(31)を破って15歳6カ月の史上最年少、中学生として史上初めて一般棋戦優勝という“ダブル快挙”を成し遂げてから、この日が初めての対局だ。

 1日に行われた順位戦C級2組の勝利で来期の同級1組昇級を決めて五段に昇段し、さらに17日の優勝で六段に昇段するという異例のスピード出世も注目される藤井。早速、この日の棋譜にも「六段」の文字が記された。現在、自らが記録した歴代最多の29連勝に次ぐ、11連勝中だ。

 一方、対局相手の畠山も中村太地王座(29)ら強豪が揃うB級2組で8勝1敗の好成績をあげ、上位2人に入ることをすでに確定させて来期の同級1組昇級を決めている。好調同士の好カードだけに、勝敗の行方が注目される。

 開催中の平昌五輪では、今夜に韓国との準決勝を控えるカーリング女子日本代表の、おやつを食べながら後半に向けた作戦を立てるハーフタイムが「もがもぐタイム」として特集を組まれるなど話題沸騰中。口にした選手の地元のチーズケーキに注文が殺到し、受注を見合わせるなど反響を呼んでいるが、同じように将棋界でも棋士が対局時におやつを持ち込むのは有名だ。

 この日は持ち時間各5時間の対局で、深夜までの戦いが予想されることもあり、藤井は好物であるチョコを持参。長丁場に備えた。

 対局は午前10時に始まり、先手の畠山がゴキゲン中飛車に構えた。昼食は藤井が会館1階の洋食「イレブン」の牛肉照り焼き定食(900円)、畠山も同店の珍豚美人定食(900円)だった。

続きを表示

この記事のフォト

2018年2月23日のニュース