「とくダネ」三浦雄一郎氏に「故」とテロップ フジは事務所へ直接謝罪

[ 2018年2月23日 15:32 ]

三浦雄一郎氏
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 フジテレビの宮内正喜社長(73)が23日、東京・台場の同局で行われた定例社長会見に出席。情報番組「とくダネ!」(月〜金曜前8・00)で問題が相次いでいることについて陳謝した。

 8日放送の番組内で、登山家の三浦雄一郎氏(84)の写真に「故・三浦雄一郎さん」とテロップを表示。直後に小倉智昭キャスター(70)が「三浦さんに対して大変失礼なスーパーを流してしまいました。申し訳ありません」と謝罪している。

 報道担当の岸本一朗専務は「(番組では)ミスが続発されております」とし、「全社ベースで危機管理意識の徹底を図ることはもちろんだが、続発しておりますので、ゼロベースで番組全般にわたって、全社的にこれまでのチェックシステムが効かなかったと言える。制作過程全般にわたり、業務フローを見直しを1つ1つ検証していく。それで、チェックシステムを構築していく」と説明。今回のミスに関しては「単純な打ち間違いというよりも、最終的にチェックすれば落とせた可能性がある。その辺を含めて、業務フローを見直していきたい」とした。

 三浦氏の件に関しては「直ちに気づきまして訂正した」とし、「三浦さんの事務所にもでかけてお詫びを申し上げた」と直接謝罪を行ったことも明かした。

 同番組では、8日の放送倫理・番組向上機構(BPO)の放送倫理検証委員会で、刑事事件報道で相次いで「誤った情報を視聴者に伝えた」などとして放送倫理違反があったと指摘を受けたばかり。同番組で昨年7月27日、松山市の医師法違反事件を巡る特集で、無関係の男性のインタビュー映像を容疑者のものとして放送。

 さらに同8月28日の特集では「京都府議が書類送検された」と報じたが、実際の書類送検は翌29日だった。宮内社長は「同じ『とくダネ』で1カ月で2件、刑事事件に関して誤りが続いたもの。BPOの決定を重く受け止めてて、全社上げて、再発防止に取り組んでまいりたいと思います」とした。

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2018年2月23日のニュース