「海月姫」安達祐実 オタク女子役に初挑戦!共通点に喜び“もう1人の尼〜ず”ノムさん初実写化

[ 2018年2月5日 07:00 ]

5年ぶりの“月9”「海月姫」で自身初のオタク女子に挑む安達祐実(C)フジテレビ
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 女優の安達祐実(36)が5年ぶりにフジテレビの看板ドラマ枠“月9”に出演することが5日、分かった。「海月姫(くらげひめ)」(月曜後9・00)に第5話(12日放送)からレギュラー出演。子役時代から誇るキャリア34年にして、初のオタク女子役に挑む。米国生まれのブライス人形オタクの設定で「娘も私もブライス人形が好きで、6体ほど持っているんです。共通点があってうれしいと思いました」と喜んでいる。

 原作は、代表作に「かくかくしかじか」「東京タラレバ娘」などがある人気漫画家・東村アキコ氏の同名ヒット作。2010年にはテレビアニメ化され、14年12月には実写映画が公開された。今回、安達が演じる役はアニメ版にも映画版にも登場しておらず、初の実写化となるキーパーソン。2013年10月クール「海の上の診療所」以来、約5年ぶりの月9出演となる安達がドラマを彩る。

 「海月姫」のテレビドラマ化は今回が初。芳根京子(20)演じる筋金入りの“クラゲオタク女子”月海(つきみ)が女装美男子・蔵之介(瀬戸康史)と童貞エリート・修(工藤阿須加)の凸凹兄弟に出会い、新しい自分と新しい生き方を見つける姿を描く。さらに兄弟と三角関係に陥り、自分には一生縁がないと思っていた恋を知る姿を、ギャグを交えながら描く新感覚の“シンデレラ・コメディー”。

 安達が演じるのは、ブライス人形オタクで人形用ドレス職人のノムさん。いつもメルヘンチックな装いにカールされたヘアスタイルも含め、まさに人形の世界から飛び出したかのようだ。しかし、外見からは想像もつかないような毒舌家。語尾に「でしゅ〜」を付ける独特な話し方をする。

 米国生まれのブライス人形はピンク・ブルー・グリーン・オレンジと4色に変わる大きな瞳を持ち、さまざまな表情を作り出す。世界的な人気があり、16年に日本発売15周年を迎えた。

 月海がオタク女子軍団「尼〜ず」と同居している男子禁制アパート「天水館(あまみずかん)」が、再開発のため立ち退きの危機に。蔵之介は、月海がデザインしたクラゲの形をしたドレスを売り、天水館購入の資金を作ることを提案。素人集団に限界がある中、“助っ人”として現れるのが和物オタク・千絵子(富山えり子)の友人・ノムさん。敏腕ドレス職人とあり、最初は尼〜ずによるクラゲドレス作りをバカにしながらも、徐々にオタク女子仲間として協力していく。

 オファーを受けた際の心境について、安達は「『おもしろそうだな』というのが、率直な感想ですね。最近は漫画原作のドラマのお話をいただくこともあり、東村アキコ先生の作品(12年7月期のフジ『主に泣いてます』)もやらせてもらったので、またどんな尖った役なのかな?と」と笑って振り返り「オタク女子の役は初めてなので、チャレンジではありますが、おもしろそうと思いました。また、娘も私もブライス人形が好きで、6体ほど持っているんです。ノムさんの気持ちが分かるというか、共通点があってうれしいと思いました」と明かした。

 役作りについては「ちょっと毒っ気があって、おもしろいキャラクターですよね。セリフが怖いですし。ノムさんは自分の世界を持っていて、かつ多面性もあると思うので、怖いけど、チャーミングに見えるようにしたいです」とプラン。「監督から、目を見開いて話す感じで、あまり瞬きをしないで」と演出を受け「楽しんでやっています」と笑みを浮かべた。

 語尾に「でしゅ〜」が付く独特の話し方に「『でしゅ〜』が付くことで、こんなに言いにくくなるんだと。覚えづらいし、すごく滑舌が難しくなるんです。何回練習しても、うまく言えなくて…。『でしゅ〜』は曲者だということが分かりました」と苦労。それでもジジ様(木南晴夏)の猫背を参考にするなど「ノムさんは人気のキャラクターですし、この物語に溶け込めるように頑張っていきたいです」と張り切っている。

 同局編成企画の渡辺恒也氏は「原作ファンならご存知、“もう1人の尼〜ず”と呼んでも過言ではないオタク女子キャラ、ノムさんですが、実はアニメ版にも映画版にも登場しておらず、今回が初の実写化となります。子供のような見た目に反して、毒舌と謎の口癖がさく裂する、これまた強烈なキャラクターですが、安達さんならノムさんの中にあるプライドや冒険心を巧みに形にしてくれると思います」と期待している。

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