悪女役といえば…菜々緒 ついに4月から連ドラ主演、本当の姿は心細やか

[ 2018年2月1日 10:00 ]

日本テレビのドラマ「Missデビル 人事の悪魔・椿眞子」で主演を務める菜々緒
Photo By 提供写真

 悪女が似合う女優と言えば、菜々緒(29)の名前が挙がる確率はかなり高いだろう。

 映画「白ゆき姫殺人事件」(14年)では被害者役ながらも「そりゃ、殺されるな」と納得してしまうほどの性悪女を演じた。ドラマ「サイレーン」(15年)では主人公とヒロインを最後までつけ狙う殺人犯を演じた。ドラマ「A LIFE〜愛しき人〜」(17年)では主人公のライバルの愛人で、時には女の武器も使う伝統的な敵役を熱演した。

 4月からはその本領を発揮。日本テレビの連ドラ「Missデビル 人事の悪魔・椿眞子」に主演する。いわばリストラ請負人で、人事コンサルタントという立場から社内の人間関係にメスを入れる役どころ。菜々緒は「“悪魔”というニックネームですから、まさに悪女の集大成にしたいですね」と気合十分だ。

 とはいえ、これだけ悪い女を演じると飽きないものなのか?それに、ネットなどでは「菜々緒って本当に性格悪いらしいよ」などと噂もされている。そろそろ全く違う善良な役にも挑戦したいと思っていないのだろうか?

 ところが本人は「いや、むしろ逆なんです」と首を横に振る。「私が演じる悪女をすごく評価したり、喜んでくださる人がたくさんいるので、そういう役が来たらもっと怖がらせたい、嫌がってほしいとファイトがわくんです。だから、すごく楽しんでいますよ」と笑顔を見せた。

 今回は主演とあって、衣装にも自身の意見を反映させた。黒が基調だが、ヒロイン・椿眞子の象徴として赤いハイヒールを強く希望。「黒の中に赤が入るとすごく印象的になるんです」と、モデル出身らしい色彩感覚でヒロインの人物造型に貢献している。

 新ドラマの撮影を待ち切れない様子だが、主演としてドラマ全体をけん引した経験がほとんどないのが唯一の不安だ。現在、木村拓哉主演のドラマ「BG」に出演。「木村さんをずっと目で追っています。スタッフに話しかける様子とか、普段の振る舞いとか。参考になりますねぇ」と、これ以上ない模範が側にいることに感謝した。

 取材の翌日、関係者から「本人が、きのうは取材ありがとうございました。とても緊張していたけど、和ませていただいて感謝しています、と話していました」と連絡があった。長くこの仕事をしているが、こんな伝言を受けることはあまりない。欲望のままに生きる悪女を見事に演じる女性は、実は仕事に一生懸命で心細やかな女性だった。

続きを表示

2018年2月1日のニュース