これからが本番“シャンシャンフィーバー”アメ横商店街は手ぐすね

[ 2018年1月22日 10:30 ]

人でにぎわうアメ横商店街
Photo By スポニチ

 昨年、ジャイアントパンダの赤ちゃん・シャンシャンが生まれ、パンダの町として盛り上がりを見せた東京・上野。6月にシャンシャン誕生、12月から一般公開と、いずれも観光客が増加し“シャンシャンフィーバー”で盛り上がった。

 しかし、年末年始の上野を取材すると、意外な声も聞こえてくる。アメ横商店街で食品店を営む男性は「一般公開が始まってからも、目に見えて人が増えたというほどではない」と話す。

 アメ横商店街連合会は、昨年12月27〜31日の来場者見込みを約180万人としていた。広報担当者は「(180万人は)実は例年並み。シャンシャンで多少人が増えたのかもしれないけれど、驚くほどではないんです」と説明。理由としては、「シャンシャンの公開が抽選なので、上野動物園の来場者自体がそれほど増えていないのでは」と語った。

 そんな中、アメ横の商人たちが最大の追い風とにらんでいるのが、先着順での公開に変わる2月だ。上野動物園によると、観覧者数は現在の1日約2000人から最大約9500人に増える見込みという。1988年にユウユウが一般公開された時は上野動物園の周囲に1万2000人が行列を作っただけに、当時を知る洋服店の男性店員は「商店街にとっては、これからが本当のシャンシャンフィーバーかもしれない」と期待を込めた。

 今月6〜8日には上野観光連盟が主体となって、上野公園で「こんにちは!シャンシャンまつり」を開催するなど、街も盛り上げるために策を練っている。2月から約5倍増となる観覧者を経済効果につなげるべく、上野は2月の第3次シャンシャンフィーバーを待ち望んでいる。(記者コラム)

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