藤井聡太四段 名人戦順位戦C級2組で8戦全勝 昇級&昇段M1

[ 2018年1月19日 21:12 ]

順位戦C級2組の全勝を守った藤井聡太四段
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 最年少プロ棋士、藤井聡太四段(15)が19日、大阪市内の関西将棋会館で行われた名人戦順位戦C級2組の8回戦で、矢倉規広七段(43)を77手で破って8戦全勝の首位をキープ。C級1組への昇級と五段昇格へのマジックを「1」を点灯させた。

 先手番の藤井は穴熊に構え、四間飛車で攻略の糸口を探る矢倉を問題にせず圧勝。昼食で頼んだ“勝負メシ”の「やまがそば」他人丼と冷やしうどんセット(830円)が間違って温うどんとのセットになる“ハプニング”もあったが、対局への影響はまったくみられなかった。

 終局後、8連勝については「ここまでいい将棋ができている」と納得顔。昇級にまた一歩近づいことには「残りの2局の結果次第。意識せず、目の前の勝負に全力を尽くしたい」と述べるに止めた。

 C級2組に所属する50人は、昨年6月から今年3月にかけて毎月1回(計10回)の対局を行っているまっただ中。上位3人だけが来期に昇級できる狭き門突破を目指し、競い合っている。

 藤井は昨年12月の7回戦までを7勝無敗と、今泉健司四段(44)と並んで首位を快走。6勝1敗で増田康宏五段(20)、伊藤真吾五段(36)、佐々木大地四段(22)が追っていた。

 10回戦まで戦い、最終成績が同じならば、昇級者はクラス内の順位上位の棋士が優先される(無敗の藤井は45位、今泉が47位。1敗の増田は5位、伊藤は14位、佐々木は48位)。藤井から佐々木までの成績上位5人はいずれもこの日、東京・大阪の両将棋会館のいずれかで8回戦を迎え、増田と佐々木は直接対決に挑んだ。

 この日の対局で藤井が勝ち、さらに今泉、益田、伊藤の3人のうちの誰か1人でも敗れると、藤井は来月1日の梶浦宏孝四段(22)戦、3月15日の三枚堂達也六段(24)戦を前に昇級、昇段のマジック1が点灯することになっていたが藤井の勝利後にまず伊藤の敗戦が決まり、マジックが点灯。藤井は次の順位戦で勝ってC級1組への昇級が決まれば、日本将棋連盟の定める昇段規定に従って、その時点で自動的に五段昇段も決まる。

 次局は25日、王座戦1次予選のブロック別決勝で村田智弘六段(36)と対戦する。

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2018年1月19日のニュース