夏木さん 車好き、ライオン飼育、島購入…数々の豪快伝説残し逝く 

[ 2018年1月19日 06:30 ]

青春学園ドラマで活躍した夏木陽介さん
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 「青春とはなんだ」など1960年代の青春学園ドラマの先駆け的作品に主演し「Gメン’75」などダンディーな二枚目俳優としても活躍した夏木陽介(なつき・ようすけ、本名・阿久沢有=あくさわ・たもつ)さんが14日に腎細胞がんのため都内の病院で死去した。豪快な生き方で知られ、テレビ番組でも数々の武勇伝を披露していた。「それって本当?」と思わず言いたくなるほど、ワイルドなエピソードに事欠かない。

 ▼熱烈なカーマニア 所有した愛車は100台以上。16歳で初めて手にした車はダットサン。20歳を過ぎると毎年のように車を購入。ガルウイングが特徴的なメルセデス・ベンツの300SL、希少なスポーツカーとして知られたトヨタ・2000GTなど、カーマニア垂涎(すいぜん)の車を多数所有していた。80歳を過ぎても現役で、ジャガーのクーペでドライブを楽しんでいた

 ▼ライオンを飼う 横浜の動物ショップで生後3カ月のライオンを購入。成長するにつれて手に負えなくなり、3カ月後にはじゃれるだけで自分が傷だらけになっていた。最終的に北海道の牧場に引き渡したとか

 ▼島を買う 後先考えずに何かを買うクセのある夏木さんはフィリピンの島を購入。「世界一多くの種類の蝶がいる」という島だったが、夏木さんはほとんど行かなかった。その理由はなんと「蝶々が大嫌いだから」

 ▼ケンカ最強 先輩の三船敏郎さんと同じタイプの車に乗っていたところ、スタッフに「調子に乗ってんじゃねえか」とケチをつけられて憤慨。相手をボコボコにした。手が早いことは自認しており「ケンカはしない。だって殺しちゃうから」とも

 ▼麻雀で九死に一生 09年に元プロレスラーの坂口征二(75)らと麻雀を打っていたところ、何度も牌の山を崩してしまうなど様子がおかしかった。一緒にいた仲間が異変に気付き、医者に連絡。病院に行ったところ脳梗塞と診断され「運転中じゃなくて良かった」

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