役所広司 21年ぶり栄冠は初の助演賞、多彩な引き出し魅せた

[ 2018年1月18日 05:30 ]

2017年毎日映画コンクール男優助演賞

男優助演賞に輝いた役所広司
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 男優助演賞は「三度目の殺人」(監督是枝裕和)で、福山雅治(48)演じる弁護士を翻ろうする殺人犯・三隅を演じた役所広司(62)が選ばれた。96年に「Shall we ダンス?」などで主演賞に輝いて以来、21年ぶりの受賞で、助演賞は初。

 「初めて頂いた映画賞が毎日映画コンクール(95年に「KAMIKAZE TAXI」で主演賞、翌年連覇)。日本で一番歴史ある映画賞だし、先輩からその価値も聞いてきた。うれしいですよ」と穏やかにほほ笑んだ。

 「真実とは何か」をテーマに描かれた法廷劇。殺人罪で起訴された三隅が本当に犯したかどうかは描かれていない。弁護士も、観客も、証言をのらりくらり変える三隅に振り回された。「証言を変えている裏の部分が見えないように、“あれ?やっぱり本当かな”と思わせるお芝居ができればと思ってました」

 どんな役を演じても同じ役所広司に見えない。そんな怪演を見せ続けた一年だった。映画「関ケ原」で演じた豪快な徳川家康、TBSドラマ「陸王」の愚直な社長、宝くじのCMの可愛らしい侍…。

 「結局、役者は監督に引き出してもらうしかないんです。この人のここが面白いと思ったら、何とかそこを膨らませようとしてくれる。それが役者にとって幅が広がることにつながるんでしょうね」。その期待に応え続けてきたからこそ、今の姿がある。

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2018年1月18日のニュース