月組トップ娘役・愛希れいか 宝塚退団後は世界目指す「夢は大きく」

[ 2018年1月16日 14:06 ]

すっきりした表情で退団を発表した宝塚歌劇団月組トップ娘役・愛希れいか
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 11月18日の「エリザベート」東京公演千秋楽で退団を発表した、宝塚歌劇団月組トップ娘役・愛希(まなき)れいかが16日、同劇団で会見を行った。

 愛希は袖のデザインが印象的な純白のワンピースで登場。すっきりした表情で15年、マリー・アントワネットを演じた「1789」での充実した舞台が退団を決意するきっかけだったと明かし、「宝塚に入って夢を見させてもらって、こんなに舞台をさせて頂きこれ以上の幸せはないな、と」と話した。

 組の仲間には前日15日の稽古前に、相手役のトップスター珠城(たまき)りょうにはそれ以前に退団を報告。学年も近く「姉のように慕ってきた」という珠城には「よく頑張ったね」とねぎらわれ、胸が熱くなったという。

 愛希は1メートル67と娘役としては身長も高く、09年の入団当初は男役として活躍。11年に娘役に転向し翌年には前トップの龍真咲の相手役としてトップ娘役になった。「当時は本当に何もできなくて、申し訳ない気持ちでいっぱいでした。そこから教え導いて下さった龍さんは恩師のような方」と感謝し、退団を報告した時も「とにかく(退団まで)楽しみなさい」と背中を押してくれたという。

 在位6年7カ月は、近年としては異例の長期で、小川友次理事長によると、昨年1月に上演された「グランドホテル」に出演した愛希を見て、世界的演出家のトミー・チューン氏から「ブロードウェーの舞台に立てる」と絶賛された。愛希は「ブロードウェーまでは考えた事なかったけど…。夢は大きく!ということで世界を目指します」と大笑いしながらも退団後の夢を語った。

 サヨナラ公演は名作ミュージカル「エリザベート」。タイトルロールを演じる愛希は「今まで経験させていただいた事を出し切って、伝統を守りつつ自分らしさを出したシンの強いエリザベートを演じたい」と宣言した。7月には娘役としては異例の主演公演「愛聖女(サントダムール)」(1〜7日、宝塚バウホール)を行い、8月24日〜10月1日に宝塚大劇場、10月19日〜11月18日に東京宝塚劇場で上演される「エリザベート」で退団する。

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2018年1月16日のニュース