ミス着物は東大1年リケジョ 岡部七子さん「将来は研究者に」

[ 2018年1月16日 06:10 ]

第50回ミス日本コンテスト2018 ( 2018年1月15日    東京・新宿 京王プラザホテル )

<ミス日本コンテスト2018>ミス着物に選ばれた岡部七子さん
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 東大理科2類1年で「将来は研究者になる」という岡部七子さん(18)が、ミス着物に輝いた。和装の魅力を世界に伝える活動を通して「研究の魅力を発信するプレゼン力を身に付けたい」と異色の“ミス研究者”を目指している。

 挑戦のきっかけは、高3だった一昨年に挑戦した高校生の国際学会「ISEF」。ショウジョウバエの幼虫が持つ抗菌物質の研究成果をもって臨んだが、思うような結果を残せなかった。世界の舞台で痛感したのは「伝える力の不足」。足りないものを「ミス日本に挑戦することで身に付けたいと思った」という。

 小学校時代からハエに魅せられ、高校時代は「深夜まで学校で実験や観察をさせてもらった」という生粋の理系女子。おしゃれやメークは苦手だ。東大のキャンパスでは「すっぴんです。私がミスになったと知ったら驚く人も多いかも」と苦笑いする。

 研究室では「無表情か難しい顔」になりがち。今は「なるべく笑顔でいようと心掛けていますけど…うまく笑えてますか?」と、どこか自信なさげ。大学ではアルツハイマーに関連するタンパク質の研究を重ねている。

 受賞の瞬間を「私のような人間が、こんな華やかな舞台にいていいのかとも思った」と振り返る。ステージに上がるのはミス着物の活動で終わりと決めている。「研究の世界は地道な実験の積み重ね。それでも20年30年と頑張れば、今回のような神様からのご褒美があると信じています」と笑顔。ミス着物から広がる未来の大発見も楽しみだ。

 ◆岡部 七子(おかべ・ななこ)1999年(平11)1月30日、埼玉県生まれの18歳。高2時の2015年、日本学生科学賞で優秀賞受賞。将来の目標は「薬学研究者」。東京大学音楽部管弦楽団(東大オケ)所属で趣味はバイオリン。1メートル66、B81・W57・H86。

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