杉本昌隆七段 弟子の藤井聡太四段が今年中にタイトル挑戦者になる可能性は「40〜50%ぐらい」

[ 2018年1月5日 15:42 ]

関西将棋会館で行われた指し初め式に参加した藤井聡太四段の師匠、杉本昌隆七段
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 将棋の杉本昌隆七段(49)が5日、大阪市内の関西将棋会館で行われた指し初め式に参加。弟子の中学生棋士・藤井聡太四段(15)が今年中にタイトル挑戦者になる可能性について「40〜50%ぐらい」との見方を示した。

 歴代最多の29連勝を記録するなど大フィーバーを巻き起こした愛弟子の大活躍もあり、昨年は自身もテレビだけで40〜50本に出演するなど多忙を極めた。「例年の3倍は忙しかった。テレビは“藤井の代弁者”みたいな形でしたけどね」と振り返った。

 4月に高校生となる愛弟子の棋士としての今後については「両立に関しては中学生でもやっていたから心配はしていない。ただ、高校生になるんで対局も増えるのが」と精神面より、体力面を少し懸念していることを明かした。ただ、高校生活については「将棋界以外のことを学ぶことも必要。学校で勉強し、仲間を作ってくれれば」と今後も温かく見守る姿勢をみせた。

 一方、今の藤井の棋界における順位付けについては、個々の技術面だけを見れば棋界でベスト10に近いところにいるが「将棋は総合力。まだ経験が浅く、トータルで見れば20〜30位ではないか」と分析。それでも今年中の8冠タイトル挑戦については「今の棋界には強い棋士が多いが…40〜50%の間くらい。もしかすると、もう少し低いかもしれないが」と説明。ただし「昨年1年はすごく成長した。今年も同じくらい成長すれば」と条件を挙げた。また、「今年中に五段に上がるのが彼のノルマ」と叱咤激励も忘れなかった。

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2018年1月5日のニュース