たけし 東京五輪演出チームに選ばれず「残念」「ボロクソに言う準備しておかなきゃ」

[ 2018年1月4日 18:00 ]

1964年東京五輪の思い出と2年後開催の東京五輪について語ったビートたけし(C)フジテレビ
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 フジテレビ「奇跡体験!アンビリバボー」(木曜後7・57)は4日午後7時から新春3時間スペシャル「〜東京オリンピック1964を陰で支えたメダルなき日本ヒーローたち〜」を放送。ストーリーテラーを務めるビートたけし(70)が特番の収録に臨み、1964年東京五輪の思い出と2年後開催の東京五輪について語った。

 64年東京五輪については「東京オリンピック開催前に、環七ができたけど、当時、自宅が環七のところにあってね。親父が、区議会義員に『お宅の所に環七が走るから、お金が入る』と言われて、毎晩酒飲んで宴会騒ぎしていたら、2メートル先に道路が通っちゃってね。ダンプカーが砂利撒いてて埃まみれで、洗濯物も干せなくて、毎日親父とお袋がケンカしてたんだよ。土地が売れた人はお洒落なレストランとか始めてお金持ちになっちゃって、こっちは酷い目に遭ったんだよね。やっぱり良い思い出ないなぁ」と述懐。

 「国際的なイベントは、喜劇と悲劇が存在するものなんだよね。オリンピックの悲劇と言えば、水泳の古橋廣之進。1948年ロンドンオリンピックには出られなかったけど、日本水泳連盟が日本選手権をロンドンオリンピックの水泳競技決勝と同じ日に行い、古橋が世界記録を出したけど、いろいろとイチャモンつけられて、認められなかった。翌年の全米選手権で圧勝して世界新記録樹立したけど、52年ヘルシンキオリンピックでは、すっかりピークを過ぎていて負けちゃうし。柔道の山下泰裕も、80年のロシアオリンピックをボイコットしてなければ、金メダリストとして2連勝できたはずなのになぁ。オリンピックというのは、悲劇と喜劇が繰り広げられるよね」

 20年東京五輪・パラリンピック組織委員会は昨年12月20日、開会式と閉会式の演出を手掛けるチームを立ち上げ、メンバーとして映画監督で「ALWAYS 三丁目の夕日」シリーズなどで知られる山崎貴氏(53)ら8人を選んだが「オレもずっと噂があったけど、誰もオレにコンタクトを取らないんだよね。宇宙船で入場とか見事な演出だったのになぁ。座頭市の点火式、火薬でドーンなんて、過激な演出を言い過ぎちゃったかな。オレは危険でやらせてくれなかったな。残念な結果だったね。ボロクソに言う準備しておかなきゃ」と冗談を飛ばし、笑いを誘った。

 番組は国旗、高速道路、テレビ中継など、1964年東京五輪の準備に奔走し、闘った男たちを取り上げる。

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2018年1月4日のニュース