藤井四段、17年白星締め!ラスト“勝負メシ”はなべ焼きうどん

[ 2017年12月29日 05:30 ]

王座戦一次予選で豊川七段を破って1年のラスト対局を白星で締めくくり、感想戦で笑顔が漏れる藤井四段
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 将棋の中学生棋士、藤井聡太四段(15)が28日、大阪市内の関西将棋会館で指された王座戦一次予選で豊川孝弘七段(50)を109手で下し、列島を熱狂させた今年一年の最終対局を白星で終えた。

 歴代最多の29連勝を記録するなど“藤井フィーバー”を巻き起こした2017年を締めくくる一局。「技術的なことでいえば、以前より視野を広げ、好手を拾えている」と振り返り、成長を実感していることを明かした。

 この日の対局もその言葉通りだった。いい意味で若者らしくない慎重な指し回しで、じわじわリードを奪い、終盤は残り時間の多さを生かして粘る豊川を難なく押し切った。

 これで公式戦通算成績は55勝10敗(未放映のテレビ対局を除く)。今年度の対局数(55)、勝数(45)、勝率(・818)、連勝(29)のいずれも1位で年を越すことも確定、勢いに陰りはない。残念ながら8冠の中学生タイトルホルダーとなる夢はついえたが、近い将来、手にする夢にぶれはない。来年の抱負を聞かれると「今年の経験を生かして一歩一歩成長できる年になれば」と力を込めた。

 来年は1月6日、昨年10月に同時にプロになった同期の大橋貴洸四段(25)と王位戦予選で初戦を迎える。

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