がん闘病5カ月 いときん復帰、ファン「生きろ〜」再起を約束

[ 2017年12月29日 05:30 ]

5カ月ぶりにステージ復帰したいときん
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 今年も多くの芸能人が病に倒れ、克服して表舞台に復帰した。28日、大阪拠点で活動するヒップホップグループ「ET―KING」のいときん(38)が大阪市内でツアーファイナルに出演した。8月、ステージ4の肺腺がんと公表。リンパ節、脳への転移も判明していた。また5月、脳梗塞を発症して入院、7月に復帰した落語家の桂ざこば(70)も来年1月2日、恒例の一門会に出演する。

 約5カ月ぶりのステージは2時間の公演後、アンコールならぬ“いときんコール”が1500人のファンから2分間湧き起こった。白い法被、シルクハットで登場すると「お帰り〜」の声が客席から飛び、少し痩せた印象のいときんは深々とお辞儀。「巡り合いの中で」「新恋愛」を熱唱した。

 「がんの治療は体温を上げること。こんなに体温が上がったのは久方ぶりです」と話すと客席から大きな拍手。これまでの不摂生を戒め「病気になったことで、いろいろなことを見直しました。みんな、自分の体を大切にして」。さらに「今の僕を治してくれてるのは仲間です。ホンマにありがとう」とメンバーへの感謝の言葉も口にした。

 締めくくりの曲は「ギフト」。歌い終わると再度のアンコールの中、法被とTシャツを脱ぎ捨てて体を見せ、「“生きろ〜”という元気をくれ」と呼び掛けた。ファンからの「生きろ〜」を全身で受け止めるポーズを見せ、「力、もらえました。生きるで。ありがとう」と再起を約束した。

 いときんは7月、細胞診などの検査を受け、肺腺がんと診断。同26日に大阪市内の病院に入院した。8月3日 治療に専念するため、年内のライブ活動を休止すると発表した。

 ≪ざこばは1月2日に一門会≫ざこばは5月に脳梗塞を発症して倒れ、搬送されたがその後回復し、7月31日に退院。入院中の同29日には神戸市内で開かれた落語会で仕事復帰した。MBSテレビでレギュラー出演する情報番組「ちちんぷいぷい」にはナレーションで復帰し、今月には関西テレビの年末特番でロケ復帰。和歌山・那智勝浦を訪れた。来年1月2、3日には正月恒例、大阪・サンケイホールブリーゼでの「桂米朝一門会」があり、ざこばは初日(2日)に出演する。所属事務所によると、落語を披露する予定という。ざこばは病気を機に禁酒を続けてきたが、9月の誕生日に医師から解禁された。関係者によると「一日に多くて3合。1時間に1合のペースでゆっくり楽しんでいる」という。

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2017年12月29日のニュース