「陸王」最終回は初の大台超え20・5% 自己最高で有終の美!前回から大幅4・8P増

[ 2017年12月25日 09:05 ]

TBSドラマ「陸王」に出演する(左から)山崎賢人、役所広司、竹内涼真
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 俳優の役所広司(61)が主演を務めたTBS日曜劇場「陸王」(日曜後9・00)の最終回(第10話)が24日に25分拡大で放送され、平均視聴率は20・5%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)だったことが25日、分かった。第8話の17・5%を大幅3・0ポイント上回り、自己最高を更新。前週15・7%からは大幅4・8ポイント増となり、一気に初の大台超え。有終の美を飾った。

 今年の民放連続ドラマのうち、20%超えは10月クールのテレビ朝日「ドクターX〜外科医・大門未知子〜」に続き、2作品目。

 直前の午後7時からは、2時間のダイジェスト番組(7・9%)を緊急特別編成。最終回本編と並行し、総集編に挟み込むスピンオフを新たに撮影した。クランクアップは最終回2日前の22日。キャスト&スタッフはまさに、劇中の“陸王”作りのごとく“総力戦”に挑んだが、努力が実った。

 瞬間最高視聴率は午後10時16分などの23・1%(6地点)。大地(山崎賢人)がメトロ電業に行くことを、父・紘一(役所広司)に告げ、父子が会話を交わす感動のシーンだった。

 第1話(10月15日)は日本テレビ「世界の果てまでイッテQ!」2時間スペシャル(20・4%)、第2話(10月29日)はフジテレビ「プロ野球・日本シリーズ」(11・2%)、第4話(11月12日)はテレビ朝日の映画「シン・ゴジラ」(15・2%)、第6話(11月26日)は日本テレビ「誰も知らない明石家さんま」(13・9%)、第7話(12月3日)はテレビ朝日「M―1グランプリ2017」(15・4%)と裏の強力番組とぶつかってきた。

 その中、第1話=14・7%、第2話=14・0%、第3話=15・0%、第4話=14・5%、第5話=16・8%、第6話=16・4%、第7話=14・7%と好調に推移。第8話=17・5%と自己最高をマークし、第9話=15・7%。今回はフジテレビ「全日本フィギュアスケート選手権」(11・8%)と激突したが、見事に大台超えを果たした。全10話の期間平均は16・0%。

 昨年7月に発売された作家・池井戸潤氏の同名小説(集英社)をドラマ化。同局による池井戸氏作品のドラマ化は「半沢直樹」(2013年10月クール)「ルーズヴェルト・ゲーム」(14年4月クール)「下町ロケット」(15年10月クール)に続き、4回目。経営危機にある創業100年以上の老舗足袋業者「こはぜ屋」が会社存続を懸け、ランニングシューズ“陸王”の開発に挑む企業再生ストーリー。脚本・八津弘幸氏、チーフ演出・福澤克雄氏のゴールデンコンビが、またもタッグを組んだ。

 役所の連続ドラマ主演は02年のフジテレビ「盤嶽の一生」以来15年ぶり。TBSの連ドラ主演となると、1997年7月クール「オトナの男」以来20年ぶり。こはぜ屋の4代目社長・宮沢紘一を演じる。紘一の長男・大地に山崎賢人(23)、こはぜ屋のランニングシューズを履く「ダイワ食品」陸上部の長距離ランナー・茂木裕人に竹内涼真(24)と今をときめく若手人気俳優をキャスティング。箱根駅伝3連覇の青学大陸上競技部長距離ブロックの原晋監督(50)が走法指導と監修として参加。竹内らランナー役の出演者を鍛え上げた。

 最終回は、フェリックス社長・御園(松岡修造)に提案した業務提携を拒否された宮沢(役所広司)の会社は、再びソールの素材「シルクレイ」の売り込み先を探し始める。一方、念願だった豊橋国際マラソン大会に出場する茂木(竹内)は“陸王”ではなく、小原(ピエール瀧)のアトランティスが開発したランニングシューズを履くことを決意。大地(山崎)と村野(市川右団次)は茂木を応援している証しに、最後の“陸王”を監督・城戸(音尾琢真)に手渡そうとしたが「茂木を悩ませるだけだ」と一蹴される。その中、御園から宮沢に、ある提案が投げ掛けられる…という展開だった。

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2017年12月25日のニュース