有働アナ 三谷氏新作「風雲児たち」でも語り!「真田丸」に続きドラマ彩る

[ 2017年12月25日 09:30 ]

NHK正月時代劇「風雲児たち」のナレーションを担当する有働由美子アナウンサー
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 NHKの有働由美子アナウンサー(48)が同局の正月時代劇「風雲児たち〜蘭学革命(れぼりゅうし)篇〜」(来年1月1日後7・20)のナレーションを務めることが25日、分かった。この日、キャスターを務める同局「あさイチ」(月〜金曜前8・15)で発表。“ナレ死”などが反響を呼んだ昨年の大河ドラマ「真田丸」に続き、劇作家・三谷幸喜氏(56)の作品の語りを担う。

 「真田丸」の脚本を担当し、ブームを巻き起こした三谷氏の新作脚本ドラマとして、さらに「真田丸」のキャスト23人(発表分)が再集結して注目される今作。ナレーションも「真田丸」と同じ有働アナになった。

 この日の「あさイチ」は三谷氏がゲスト。自身の舞台脚本「なにわバタフライ」を題材に、有働アナを演出。自身の演出法を明かした。

 演出をつけて、有働アナがセリフを読み終えると、三谷氏は「素晴らしい」と絶賛。「風雲児たち」に「(有働アナが)いいんじゃないかなと、一瞬と思ったんですが、もう今、編集中なので間に合わなかった」。有働アナは「ちょっとした役で出させてもらえるかなと思いましたが、語りだけ参加しています」と明かした。

 「真田丸」の後、三谷氏の新作ドラマ脚本は今回が初。原作は今年、画業50年を迎えた漫画家・みなもと太郎氏(70)の同名大河歴史ギャグ漫画。今回は片岡愛之助(45)と新納慎也(42)を迎え、前野良沢と杉田玄白による“蘭学事始”のエピソードを描く。

 西洋医学書「ターヘル・アナトミア」の日本初の和訳に一心同体で取り組んだ良沢(愛之助)と玄白(新納)の2人。鎖国ド真ん中の江戸中期に革命的な翻訳を成し遂げた。しかし、刊行された「解体新書」に良沢の名前はなく、名声は玄白だけのものとなった。2人の間に一体、何が起きたのか…。笑いとサスペンスに満ちた新しい三谷流歴史ドラマが生まれる。

 「風雲児たち」の演出を手掛けるNHKエンタープライズのエグゼクティブ・ディレクターで、「真田丸」プロデューサー5人体制のうちの1人として三谷氏と脚本作りに携わった吉川邦夫氏は「有働さんは『真田丸』で三谷さんのスタイルを50本こなしてきたばかり。この『風雲児たち』を理解してもらうのに最もふさわしいナレーター」と起用理由を説明。もともと上手な人でしたが、『真田丸』50話と向き合い、視聴者の皆さんとの素晴らしい距離感を身に付けたと思います」

 第49話「前夜」のラストのナレーション。きり(長澤まさみ)が信繁(堺雅人)に抱き締められる映像に、有働アナの声が重なる。「高梨内記の娘に関しては、さまざまな言い伝えがある。真田信繁の側室であったとも、彼の子どもを宿したとも。真偽はともかく、1つだけ確かなのは信繁に関わった女性たちの中で最も長く側にいたのは、彼女(きり)だということである」。吉川氏は「ドラマ終盤、有働さんは視聴者の皆さんが共感するバイブレーションを発するようになったと思います。信繁ときりのシーンは視聴者の皆さんが有働さんと一緒に泣いていた気がするんです」と振り返った。

 出すぎず引きすぎず、映像と最もバランスのいい、絶妙の語り口を会得。「有働さんが三谷さんの新しい物語と、どう対話してくれるのか、楽しみにしています」と期待している。

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2017年12月25日のニュース