笑福亭仁勇さん通夜 憔悴の仁鶴は欠席

[ 2017年12月18日 19:19 ]

16日に亡くなった笑福亭仁勇さんのお通夜に参列した笑福亭仁智
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 16日に59歳で亡くなった落語家の笑福亭仁勇さん(本名=山沢健二さん)のお通夜が18日、大阪市淀川区の「新大阪典礼会館」でしめやかに営まれた。師匠である笑福亭仁鶴(80)は顔を見せず、仁鶴の筆頭弟子で仁勇さんの兄弟子である笑福亭仁智(65)が報道陣に対応した。

 仁智によると、仁勇さんはツイッターに健康診断の結果を乗せていたそうで「高血圧で肝臓の数値が高いと言ってました。でも、あまりに突然で信じられない」と話した。仁勇さんは11日朝に倒れ、自分で119番に電話して救急車を呼んだそうで、娘の彩野さんは救急隊員の出入りで仁勇さんの異変に気づいた。仁勇さんは出血がひどく、搬送中にろれつが回らなくなり、意識を失った。

 師匠の仁鶴には17日に弟子の仁智、仁福(67)、仁幹(62)の3人が師匠の自宅を訪れ、仁勇さんの死去を報告。仁鶴はしばらく絶句し「なんでや」と言ったきり、言葉が出てこなかったという。

 6月2日に最愛の妻、岡本隆子さん(享年72歳)を亡くし、そのショックから立ち直れず、8月以降は吉本の舞台を休み、レギュラーを務めるNHK「バラエティー生活笑百科」(土曜後0・15)、YTV「大阪ほんわかテレビ」(金曜後7・00)の収録もすべて欠席。度重なる訃報に憔悴しきった様子でお通夜、告別式への参列を断念せざるを得なかった。

 上方落語協会会長の桂文枝(74)は16日、仕事先の松山で訃報を聞いた。「アイデアマンで、神戸に寄席もできるのでいい企画を任せようと思ってたが…。残念。60歳といえば、落語家として脂の乗る時期なのに」と残念がった。お通夜には仁鶴一門、文枝の他に笑福亭松喬(56)らも参列した。

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2017年12月18日のニュース