脚本家、作家の早坂暁さん死去 88歳、ドラマ「夢千代日記」

[ 2017年12月16日 23:42 ]

死去した早坂暁さん
Photo By 共同

 テレビドラマ「夢千代日記」などで知られる脚本家で作家の早坂暁(はやさか・あきら、本名富田祥資=とみた・よしすけ)氏が16日午後2時、腹部大動脈瘤破裂のため東京都内で死去した。88歳。松山市出身。

 関係者によると、外出先で体調を崩し、運ばれた病院で亡くなった。

 日本大芸術学部卒。1960年代から「七人の刑事」「天下御免」や「事件」シリーズなど数多くのヒットドラマを手掛けた。生と死をテーマにした作品が多く、社会派と呼ばれた。

 広島で胎内被爆した芸者を吉永小百合が演じた「夢千代日記」シリーズが高く評価され、映画や舞台にもなった。生まれ育った商家を舞台にした「花へんろ」シリーズも人気を集めた。

 映画では「空海」「天国の駅」「北京原人」「千年の恋 ひかる源氏物語」などの脚本を担当。自伝的小説「ダウンタウン・ヒーローズ」が山田洋次監督で映画化された。「好色一代男」など舞台の演出も手掛けた。

 著書に「『戦艦大和』日記」「山頭火」「公園通りの猫たち」など。94年に紫綬褒章、2000年に旭日小綬章を受けた。芸術選奨文部大臣賞、向田邦子賞、新田次郎文学賞など受賞多数。

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2017年12月16日のニュース