はしだのりひこさん告別式 ヒット曲「風」大合唱で送る

[ 2017年12月6日 17:00 ]

はしだのりひこさんの告別式で、「風」を歌う(左から)北村謙、杉田二郎、元「ドゥーディ・ランブラーズ」の田平義昭氏と藤原洪太氏
Photo By スポニチ

 パーキンソン病のため2日に死去した「ザ・フォーク・クルセダーズ」の元メンバーで歌手、はしだのりひこ(本名端田宜彦=はしだ・のりひこ)さん(享年72)の告別式が6日、京都市伏見区の「セレマ稲荷シティホール」で営まれ、音楽仲間ら約600人が参列した。

 式では、「はしだのりひことシューベルツ」のヒット曲「風」の大合唱となった。同バンドの元メンバーで歌手の杉田二郎(71)がギターを手に、「最後に皆さんと一緒に大声で歌って見送りたい。ノリちゃん、いくよ」と棺に語りかけてスタート。はしださんの元バンド仲間らと歌をリードする中、参列者の歌声が響き、最後は大きな拍手に包まれた。

 杉田は「これからも大切に“風”を歌っていく」と誓った。はしださんへは、「右も左も分からないアマチュア時代からいっぱい教えていただき、プロになってからも、魂を込めて歌わないとだめと教わった」と感謝。「やりたい事を明確にして突き進むスピリッツはすごかった。その片りんを受け継げたら」と語った。

 またシューベルツ時代の懐かしい思い出も明かした。メンバーにとって唯一の“足”だったのが、はしださんの軽自動車。運転手ははしださんで、ギターや巨大なコントラバスなどの楽器を積み込み、ぎゅうぎゅう詰めで移動したことをほほえましく振り返った。

 元フォークルのメンバー・きたやまおさむ(71)は通夜、告別式には参加できなかったが、はしださん死去の翌日となる3日夜に弔問。親族らに思い出や疎遠になっていた時代の話をしたという。この日の式には「風」の歌詞を朗読するビデオメッセージを寄せた。

続きを表示

この記事のフォト

2017年12月6日のニュース