まゆゆ“アイドルサイボーグ”卒業 恋愛に不安「私、大丈夫か?」

[ 2017年11月29日 11:20 ]

大阪市内でインタビューに応じ、卒業前の心境を語ったAKB48の渡辺麻友
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 年内いっぱいで「AKB48」を卒業する渡辺麻友(23)が大阪市内でスポニチ本紙取材に応じ、王道を貫いた10年あまりのアイドル生活を振り返った。最後のセンター曲となる新曲「11月のアンクレット」は最新オリコン週間シングルチャートで初登場1位を獲得。最後まで抜かりないまゆゆが今後の人生、恋愛への不安を語り、同郷の後輩・向井地美音(19)にアイドル論も伝授した。

 模範的な容姿に言動、ノンスキャンダル。そんなまゆゆに付いた別名は「アイドルサイボーグ」だ。中学2年になると同時に公演デビュー。恋愛騒動で注目されたり、タレントの芽を出すメンバーもいる中、人間味を感じさせないほど完璧なアイドルであり続けた。

 「AKBでは感情をなくしてやってきました」と認める。総選挙で常に1位を期待され、5位以内を守るも頂点は14年の1度だけ。華やかでシビア、激動の日々に一喜一憂しては心が持たないと10代で悟った。小学校の卒業式では号泣した少女が、AKBで大勢の卒業を見送るうち、泣かない大人になっていた。

 新曲「11月のアンクレット」のミュージックビデオでは吹っ切れたように天真らんまんな姿を見せるが、実は苦労した。「カメラ前で自然体になるのは難題でした。私はアイドルのフィルターを一枚隔てる人間だから」。今年限りで青春の全てをささげたアイドル道に終止符を打つ。「空っぽになっちゃう不安はないです。リセットして、また一から始まる感覚」という。卒業後は女優の道へ。「ぶっ飛んだ役、癖のある役がやりたい」と目を輝かせた。

 私生活でも来年を「人間1年目」と称する。同世代ができない経験を味わえた分、犠牲にしてきた事も多い。弱音を封印し、悩みもひとりで抱え込む強がりな性格が染みついた。「まずは人に頼れる努力から」と吐露し、「恋愛ももちろんしたい。でも全くしてこなかったので不安です。私、大丈夫か?」と苦笑い。公私で優等生の殻を破り、自由で人間味あふれる渡辺麻友の誕生が期待される。

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