定年世代へエール!角野卓造69歳初エッセー 12・13刊行

[ 2017年11月24日 10:45 ]

角野卓造の初エッセー「万事正解」の表紙
Photo By 提供写真

 俳優の角野卓造が69歳にして初めてエッセーをしたためた。12月13日刊行の「万事正解」(小学館)で、「群れない」「媚(こ)びない」「裏切らない」をモットーに生きる角野流の生き方読本は定年世代へのエールにもなっている。

 TBSドラマ「渡る世間は鬼ばかり」などでお茶の間にもおなじみの角野は、言わずと知れた文学座の看板俳優。過去に3度、虚血性脳貧血に襲われた不安から、かねて公言してきた通り12月25〜28日に上演される「田茂神家の一族」(新宿・紀伊国屋ホール)への客演を最後に舞台に一区切りをつけるが、そのタイミングで書店に並ぶのが同書だ。

 「古希を前に振り返ってみるのもいいか」と筆を執った理由の一端を口にした角野は「説教じみたり、導いたり…そういう本だけにはしたくなかった。勝手に生きてきて、それを面白いと思っていただけるなら本望」と笑う。

 家族、仕事の話はもとより、気ままに楽しむ居酒屋めぐりや一人旅など肩ひじ張らないリアルライフを初公開。加えて「人生はあみだくじ」「一%の運を呼び込む九十九%の努力」「とことん生きてやる」など自らの体験に基づいた人生哲学もちりばめられていて、味わい深い一冊に仕上がっている。

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