「アンビリバボー」で朴正煕大統領暗殺事件 生き残った兵士の衝撃人生とは

[ 2017年11月23日 10:00 ]

「奇跡体験!アンビリバボー」のストーリーテラーを務めるビートたけし(C)フジテレビ
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 ビートたけし(70)がストーリーテラーを務め、「アンビリ」の愛称で親しまれるフジテレビ「奇跡体験!アンビリバボー」(木曜後7・57)は23日、1968年に北朝鮮の特殊部隊が起こした韓国大統領官邸「青瓦台」襲撃未遂事件、生き残った兵士の衝撃人生を取り上げる。

 今年最高の平均視聴率13・4%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)をマークした先週16日の「9日間決死の大作戦!子ネコの命を救え!」から一転、重厚なテーマとなる。

 1968年2月、韓国の山中。村人は軍人たちと出会った。軍人たちは、国家トップ暗殺を狙う北朝鮮のゲリラ兵だった。村人は、ゲリラ隊から「通報すれば、皆殺しだ」と脅されたが、屈することなく、警察に通報。ゲリラ隊はソウルにたどり着いたが、警察・軍と激しい銃撃戦となり、多くが射殺され、1人が投降した。投降したゲリラ兵は会見で「我々は朴正煕(パク・チョンヒ)大統領の首を取りに来た」と目的を明らかにした。

 彼の名は朝鮮人民軍の特殊部隊の兵士、金新朝(キム・シンジョ)。どうして金新朝は“大統領暗殺”という、敢えて自らの罪が重くなるようなことを話したのか?唯一生け捕りにされたゲリラ兵と韓国取り調べ官の行き詰まる心理戦が始まる…。そして金新朝の第二の人生とは…。

 角井英之プロデューサーは「今、北朝鮮が日本人の大きな関心の的の1つであること、また、私自身、幼少時の出来事とはいえ49年前のこの事件に関して今まで全く知らず、このようなことがあったのかと少なからず驚いたことが番組で取り上げるきっかけです」と企画意図を説明。

 「絶対だった価値観をすべてひっくり返され、さらに、これまで信じていたものに裏切られ、家族まで殺されるという100%の絶望からも、人は再び立ち上がることができるのだという“愛の力”と“人間の底力”に感銘を受け、制作を決意しました」と話している。

 番組は1997年10月にスタートし、今年20周年。9月28日には節目の放送800回を迎えた。希望に満ちた奇跡の話、常識や科学で解明し得ない超常現象や怪奇現象など、日本のみならず世界中の信じられない=アンビリバボーな出来事を紹介。丹念なドキュメント取材、貴重な資料映像、台詞一つにこだわる再現ドラマにより、当事者たちの感情を忠実に描き、人間の本質に迫るVTRは多くの視聴者に長年、支持されている。

 現在は女優の剛力彩芽(25)とバナナマンの設楽統(44)日村勇紀(45)が5代目のスタジオMCを担当している。

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2017年11月23日のニュース